久しぶりに腹の立つ出来事に遭遇しました。
とあるクリニックのプロモーションを担当している知人から「急ぎで相談毎がある」と一昨日夜中にメッセージが届き、昨日時間を作って青山のオフィスへ行ってきました。
久しぶりだったので、お互いの近況を少し話し合い、本題に入る。
知り合いのクリニックが広告代理店に好き放題されてた現状を知り、その知人が全てを巻き取る話になりました。
いくつかの地方で活躍しているクリニックで、それなりにシェアを獲っているのですが、地元のターゲットをリサーチしたところ、知名度の無さがNo.1になれていない原因だと判断し、イメージの醸成をしていくことにしていくことにしたそうです。
そこで、メディアへのパイプを持っているその知人が手動して、TVCMや全国紙への掲載や仕込みを推し進めており、webサイトもごちゃごちゃした昔風のデザインだったので、多少今風に改修してイメージを改善することに取り掛かっていたようです。
信頼できなくなったらすぐに切れ
サイトの制作はその知人の知り合いの会社に依頼しており、公開後のプロモーションも含めてその会社に依頼するという話で進んでいたところ、事件が起きた。
7月にTVCMをスポット出稿するので、それに合わせてリニューアルを依頼しており、webのリテラシーが無い知人は全てを任せていた。
公開前日に突然間に合わないと連絡があり、その時点ではほぼ何も進んでいないような状況が発覚。
担当者がデザイナーに丸投げして、そのデザイナーはとんずら、というなんとも驚きの自体でした。
結局、突貫で新しく作り直すことにして8月にやっと公開ができたものの、パートナーとしてずさんな仕事を不安に感じ、平岡に相談がきました。
仕事の進め方、アウトプットのクオリティがいけていないのに加え、その制作に500万円以上の費用がかかっており、満額請求されて支払ったという話に驚愕でした。正直200万円程度で作れるサイト。。。
しかもマーケティングを無視した状態で作られているので、データを正確に把握できない状態。機会損失も含めて考えると正直お金を払わなくても良いくらいの事態です。賠償請求もしたいくらいです。
さらに不幸なことに、元々クリニックが直接依頼していた怪しい広告代理店が契約した長期契約の施策が残っており、予算が数千万規模で無駄に消えている状況もありました。1年契約で途中解約もできない、というような。。。
今のこの時代にそんなことがあるのか?と憤りを越して悲しくなりました。
丸投げは甘い蜜を与えてしまう
中小企業では、リソースが足りないため、マーケティングを丸投げしていることが良く有ります。
それなりに既存顧客で安定的な収益がある企業の場合だと、予算もある程度潤沢に使えます。そこに巣食う代理店がたくさんいます。
事業主はわからないから丸投げをし、丸投げをされているので好き勝手にお金をつかい、あたかも効果がでているような話をしてきます。
1社に全てを任せたいという気持ちはわかりますが、その内情を知ったうえで依頼しないと失敗します。
webマーケティングの全ての業務を1社で賄える企業はごく少数です。(質という観点から)
外注先も含めた布陣をきちんと確認した上で、依頼をしなければブラックボックスにぶちこまれ、お金だけが無駄に消えていくことになりかねません。
テマヒマではこのような不健全な状況を改善すべく活動をしていますが、まだまだ声が小さいので、もっとやるべきことがあるなと改めて感じさせられた事件でした。
話を聞く限りでも顧客管理含めてテコ入れすべきところが満載な状況なので、一刻も早く再構築に入らないといけません。
でも年度内の予算は諸々の無駄に消えてしまっている状況なので、正式に支援できるかどうかわかりませんが、個人的には知人からの相談なので助けてあげたいなという気持ちではあります。