保育園の連絡帳が無くなり、園と保護者との連絡はアプリでの運用になりました。家での様子や寝た時間起きた時間、朝食や体温などを毎日ノートに記載していたのですが、それらの情報をアプリで送信する仕組みになりました。保育園からの連絡もアプリに配信されてきます。
ノートを持っていくのを忘れるということはなくなりますが、入力の手間は手間なので、運用上そこまで楽な感じはしていません。
もう少ししたら写真の販売などもアプリから購入できるようになります。保育園へお金を持っていったり、誰かが取りまとめしたりしなくて良くなるので、その点はナイスだなと思います。
企業のアプリ活用の状況
企業でもアプリをマーケティング利用している企業は多いですが、生活者に活用されているのは小売と飲食業界な印象です。利用頻度の高い業種では、アプリは使われやすくなるのだと思います。いつでも手軽にアクセスできる状態を作れるのと、情報の更新頻度も多いのでユーザーとしても変化を感じられるので。
手軽にアプリを作れるツールなどもあり、いろんな企業が自社アプリを作っていますが、本当にそれをやる意味があるのか?と思うような企業もたくさんいると思います。
ニールセンによれば月に利用されるアプリが30個程度で、毎日利用されるアプリは6個程度だそうです。毎日利用されるアプリはコミュニケーション系のアプリなので、マーケティング利用している企業は月に1回利用してもらえるアプリに入れれば上出来という状況です。
では世の中で利用されているアプリを押しのけて、30位に入り込める余地がどれほどあるのでしょうか?ダウンロード数の多い企業はこんな感じです。
マクドナルド4,200万DL、ガスト970万DL、ケンタッキー875万DL、スシロー850万DL、丸亀製麺500万DL、無印1,123DL、UNIQLO1,000万DL、GU1,000万DL、コカコーラ1,000万DL、TUTAYA720万DL、ゲオ650万DL、セブンイレブン515万DL、ローソン400万DL、マツモトキヨシ385万DL、LOFT350万DL、、その他銀行系アプリやエンタメ系アプリ、ゲームやメディアなど数々のアプリがこの30個に含まれてきます。
アプリを利用する目的は何か?
人は自分のこと以外に興味はありません。生活者の可処分時間の多くは、コミュニケーションや、ゲーム、メディア、エンタメで使われています。
企業が発信したい情報なんて誰も必要としていません。ましてや企業が発信し、顧客を囲いたいと思っている場所を手に入れるために、わざわざアプリをダウンロードしません。何かのきっかけがあってダウンロードしたとしても、アクセスすることはありません。
その中で自社が作ったアプリを利用してもらえる機会はどれだけあるのか?それに対して掛ける工数と得られる価値とは見合っているのか?
EC企業などであれば、使いやすいマイページにするとか、小まめな情報提供をメールやSNSを利用してするとかでも十分な可能性があります。LINE@を活用するのが今なら本筋だとおも思います。
手段が目的化していないか?常に立ち止まってみることが大切です。
参考