熊本地域医療センター(熊本市中央区)で、看護師の日勤と夜勤を制服で色分けして、残業時間の削減につなげる取り組みが効果を上げているようです。
一目で勤務時間帯が分かるため、同僚間の指示を効率化する狙い。働き方改革が難しい医療現場の先進事例として、注目を集めています。
デザインとは
これはまさにデザインの力です。色を分けることで客観的にその人がその時間働く人ではないことが客観的にわかります。そうすることで、周りからの退勤を促せます。自分から切り上げ辛い状況もあります。特に医療の現場などは、人手で成り立っているのでその時その時で駆り出されます。
その時に、勤務時間中の人とそうでない人をひと目で見分けることができたら、勤務時間中の人に依頼ができます。「手を貸して!」と言われて「いえ、もう勤務時間過ぎてますので。。」とは言いづらい環境だと思います。
デザインとは問題解決のための「設計」であると考えています。
一般的には見た目を作ることと認識されがちです。僕自身も制作をする時に使いやすいので、見た目を表現する言葉として「デザイン」という言葉を使いがちです。
でもそれは「デザイン」を表現する方法を表しているにすぎません。どういう表現によって、問題を解決するのか?そこがデザインの重要な役割です。
熊本地域医療センターの例は、まさに色を分けるという表現を用いることで、お互いの状況を理解し合える状況を作り出しています。その結果、残業を減らすという問題解決を導けています。これこそが「デザイン」と言えるわかりやすい事例です。