DB芸人をご存知ですか?
ドラゴンボールのキャラクターに扮した芸人たちで、やっていること自体は大したことないのですが、なかなかの完成度でドラゴンボールど真ん中世代の僕としてはツボに入っています。
ドラゴンボールは80年代に少年だった人の共通の話題になります。でも、90年代以降に少年だった人、70年代以前に少年だった人たちの間ではそこまでではないと思います。
新シリーズが放映されているので、若い人たちもドラゴンボールの存在を知っていると思いますが、過去作品を読み返したりしている人は少ないと思います。僕は少年時代にドラゴンボールを何度も読み返し、模写をし、漫画と言ったらドラゴンボールくらいむしゃぶりついていました。
なので、DB芸人のセリフで原作に登場する細かな描写があると、めちゃめちゃ面白いと感じてしまいます。なので、今ではDB芸人の大ファンになっています。
マーケティングに使える共通の話題
自分の関心と同じレベルで相手が同じモノ・コトに関心を示していると、その相手に対しても興味がわきます。
マーケティングにこの心理を利用できます。共通の話題を持ち出して、見込み客との距離を縮められます。
持ち出す共通の話題は、見込み客が愛着を持っているキャラクターだったり、憧れているタレントだったり、ロハスなどの価値観だったり様々です。
共通の話題を持ち込むことで、見込み客の興味を引き、プロモーションのプロセスに乗ってもらうように促します。認知・興味段階の見込み客への反応を高めるための手法だと言えます。
こんなタイアップ商品もあるみたいですが、これは見込み客の文脈にあっているのかとちょっと疑問です。(が、実際には売れるみたいですね)
乗っかるのではなく仕込むという方法
情報が不足していたネットのない世界においては、マスメディアや身近な人の影響で生活者は行動していたので、共通の話題が生まれやすかったと思います。
でも、ネットがインフラとなった現代では、同世代でも共通の話題は生まれにくく、かつすぐに次の話題に移り変わっていってしまうので、企業がマーケティングに利用できるほどのインパクトのある共通の話題が生まれにくくなっていると感じます。
利用するコンテンツ然り、プロモーションする場所然り。そこで、こちらから特定の話題を作りに行き、それをプロモーションに利用するというやり方を取る場合があります。
最近、騒動になっているワニもこれと近いものです。共通の話題をまず作り、他のコンテンツや商品へと展開することで、本の販売を増やしたり、映画やイベントの来場者を増やしたり、グッズの販売を増やしたりしようとしています。
戦略PRのような言葉で表現されているやり方ですが、プロモーションが始まる前に世の中の共通の話題を作るという手法です。
マーケターとしては、こういうやり方ができればめちゃめちゃやったった感もありますし、レベルの高い仕事だと思いますが、再現性がなく、多くの場合失敗に終わるので、よっぽど予算に余裕のある事業でないと僕はやろうとは思いません。
まずは、投資回収モデルをきちんと作り、足元の数字の改善に取り組む地に足のついたマーケターでありたいと思っています。
p.s.
本当は企画を作ったり、クリエイティブを作ったりする方が個人的には好きですw
参考