「仕掛学」という学問があるのをご存知ですか?
大阪大学の松村教授が提唱している新しい学問です。人が思わず行動してしまう「仕掛け」を作ることで、社会をよりよくすることを目指しています。
ゴミ箱にゴミを入れたくなる仕掛け。
によって、ポイ捨て問題を解決しています。
的を狙いたくなる仕掛け。
によって、飛び散り問題を解決しています。
揃えたくなる仕掛け。
によって、ファイルの位置がわからなくなる問題を解決しています。
「行動の選択肢を増やす」のが「仕掛け」だと松村教授は言っています。そして、「『仕掛け』は、仕掛けられた側が損をしたり不快な気持ちになったり、強制されたりする場合は『仕掛け』には該当しない」とも言っています。ポイントは、コストをかけずにさっとできるところです。
人を惹き付ける仕掛けはあるか?
マーケティングは見込み客と商品とのマッチングをスムーズにするための活動です。見込み客自ら購入までのプロセスを進んでもらうことを目的としています。こちらが促すわけではなく、見込み客の取りたい行動が購入へと繋がっていれば、それは実現します。
思わず気づいてしまう、思わず興味を持ってしまう、思わず詳しく知りたくなって、買ってしまう。そして、また買ってしまう。
どんな仕掛けを用意できるかが、マーケターの腕の見せ所です。