昨日、知り合いの通販会社の社長とお茶をしてきました。
たまに情報交換をしたり、お互いの課題について話し合ったりしてます。
数十億規模で安定経営をしているので、側から見たらとても成功している会社です。
ただ、従業員の主体性が乏しく、スキルアップに全体で取り組めていないことを問題視してました。
従業員の主体性がないのは、そういう社員を雇っているということが原因にあります。それを招いている根本原因は、その社長が経営者ではなく起業家だということです。
組織を作り、ステークホルダーへの価値の最大化に努め、会社規模を大きくするために会社を運営しているのが経営者で、事業を作り、自分のアイデアを実現するために会社を運営しているのが起業家です。
経営者は会社づくりには長けていますが、新しいアイデアを実現させる力に乏しい傾向があります。
起業家は新しいアイデアを考えて実現させる力には長けていますが、組織を作る力に欠けます。
起業家が代表を務める会社では、社長のアイデアを実現するために動く体制は作れていますが、本人がやりたいことをやりたいようにできる組織を求めるので、従業員に主体性が生まれにくくなります。
ある程度の規模までは成長できますが、より会社を大きくし、存続させる会社にするためには、起業家気質のあるメンバーを増やし、権限を以上し、事業を自立自走させることが必要になります。
ですが、それに取り組めていないということは、社長が自分のやりたいことを優先しているからです。
どちらが良いということではなく、これは目的の違いによるものです。
僕も起業家側なので理解できます。
経営者が代表を務める会社では、社長からの斬新なアイデアや事業をハンドリングする力はそこまでないので、社内のメンバーが自立自走できていなければ、代わり映えのない事業展開になり、現状維持から抜け出しづらくなります。
そういう会社は、起業家気質のある人間を雇い、新しい事業が生まれやすい組織体制や社内制度を作り、事業創造が自発的に生まれる環境を作る必要があります。
ですがたまに、起業家気質を持ち、経営者としての能力の高い社長がいます。
最強ですよね。
ーマーケティングは一日にして成らずー