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烏合の衆をチームにするたった1つの方法

会社経営や組織運営をしていると、思うように動いてくれないと感じることは多いと思います。

教えてもその通りにできないこともしばしばです。

チーム全体のことを考えて行動してほしいという願いは届かず。

個人の利益を優先したり、権利を主張したり。

「まず、やれよ」「やってから言えよ」と心の中で呟いているリーダーは多いと思います。

リーダーはチームを引っ張る役割です。

より高い目標に向かってメンバーを動かし、実現可能性を高める仕事です。

ですが、リーダーの掲げる理想を理解し、期待されている行動を自ら取れるメンバーは多くありません。

それは組織の理想を理解できていないからでも、やり方がわからないからでもありません。

それは、自分の理想と関係がないからです。

多くの社員が生きていくために働いてます。

組織の掲げる目標を達成する意味があるとは思っていない人がほとんどです。

できるだけ楽に稼ぎたい。

失敗をして詰められたくない。

キャリアアップの経験を積みたい。

などと考えています。

会社の目標を達成しても、自分にメリットがあるわけではないと思っています。

なので、必要以上に自分の命を注いで仕事をしようという人がいないのです。

ですが、我々チームを運営する側の人間は、理想を実現することの意味や目標達成に向かうことで得られるスキルや実績、達成できた時の感情が何者にも変えられない素晴らしいものだと知っています。

なので、当たり前のようにそれをメンバーに対して期待してしまっています。

このギャップが、思い通りに動いてくれない原因なのです。

全人類が自分のことにしか興味がありません。

働く場所があり、担当する仕事があり、毎月自動的に報酬が支払われることに満足しているので、それ以上無理をすることが、自分の得になると感じていないから、必要以上のことをする人が少ないのです。

目標を達成してもそれに連動して大きく給料が増えていくわけでもないので、高い目標を達成する意味を感じられていません。

今以上忙しく大変にならずに、今の給料を貰い続けたい。あわよくば増えたら嬉しいくらいの感覚で働いています。

この状況を打破するための唯一の方法があります。

それは、個人の目標と会社の目標を合致させることです。

メンバーはそれぞれ個人の目標があります。

もっと稼ぎたい。

もっと仕事ができるようになりたい。

もっと働く時間を減らしたい。

キャリアアップするスキルや経験を身につけたい。

働きやすい職場環境にしたい。

など。

個人個人にヒアリングして深ぼることで、これらはより具体的な欲求として把握できます。

そして、組織の目標を達成することが、個人の欲求を実現するために、どう影響するのかを理解してもらうコミュニケーションを取ります。

もっと稼ぎたい人には、どうすれば給料が増えるのか、ボーナスが増えるのか、それを具体的に示す必要があります。

もちろん、成果に対する評価制度をちゃんと整備することもセットです。

例えば、もっと働く時間を減らしたい人には、仕事の生産性をアップさせる役割を与えて、組織自体の生産性をアップさせることに取り組んでもらうとか。これができれば結果的に、組織の目標の達成確率は高まります。

もし、働く時間を減らしたい理由が、推し活にもっと時間を使いたいという理由なら、その推しを活用することで会社の目標に貢献する方法を考えさせたりもできます。

自分の推しと絡める機会を作れるなら、会社の目標達成のために何がなんでも努力しますよね。

そんな感じで、個人の目標と組織の目標を合致させることが大切です。

組織の目標は、個人個人の力を発揮させて、最終的に達成させるものです。

なので、個人個人が組織の目標を達成する必要はありません。

組織の目標を達成するための構成要素目標を各メンバーに与えKPI化し、その構成要素自体が個人の目標に沿ったものになっていれば、個人の力を引き出すことができるようになります。

自分の目標を達成するための近道が、今いる組織の目標を達成することだと理解できれば、バラバラだったメンバーのベクトルが1点に集中し、組織の目標を達成するためのエンジンを増やせるようになります。

我々チームを運営する役割の人間は、組織のために働きたい人間が存在しないことを頭に叩き込んでおかなければいけません。

そして、個人個人が何を大切に生きているのかを知る必要があります。

組織のメンバーと対話できていますか?