広告の役割は「人の意識と行動の変化を起こすことです」。
そのためにはまず、「気づいてもらう」「興味をもってもらう」ことが必要になります。
とても素晴らしい広告がありました。セブンイレブンのバイト募集のポスターです。
思わず二度見してしまうというやつです。
店頭にLINEの画面が映し出されていたら「なに?なに?」と気付きます。
読んでみると、バイト募集をしていて、条件や応募に必要な情報が記載されています。
バイト募集として伝えたい内容は表現されていて、かつこういうやり方をしているお店ということで、「楽しそうな職場だな」という印象を与えることができます。
逆に、よくあるバイト募集ポスターはこんな感じです。
「Staff募集」とデカデカと書かれていて、バイト先を探している人の目に止まりやすいクリエイティブになっています。
バイト先を探している人が気にしている時給を赤字で目立つようにしていて、申込みのための電話番号も赤字で書くようになっています。
まさにバイト先を探している人にとっては、単刀直入でアクションに繋がりやすい広告です。
2つの広告の効果
LINE会話風の広告の方は、なんの広告か一見わかりづらいので、まさにバイト募集をしている人にはスルーされてしまっている可能性があります。
ただ、今すぐバイト先を見つけようとしていない、「今のところよりいい職場がないかな?」「そろそろバイト始めようかな?」と思っている潜在的な層にとっては「このお店で働いてみようかな?」と思うきっかけになっていると思います。
特にコンビニの場合、時給や条件などはどこも似たようなものなので、どういう職場か?という要素が選ぶ基準にもなり得ます。
その点を考えると、とても良くできた広告だと思わずにはいられません。
もうお分かりだと思いますが、前者は潜在層へ向けた広告、後者は顕在層へ向けた広告としてそれぞれ優れた広告ということです。