事業が成長の踊り場で停滞している企業は、マーケティングプロセスを構築できていません。
事業を再成長させるマーケティングは8つのプロセスで構築されます。《FUNNEL ∞(ファネルエイト)》
①attention(注目)、②need(必要)、③experience(体験)、④buy(購入)、⑤use(使用)、⑥satisfaction(満足)、⑦repeat(再購入)、⑧share(共有)、この8つのプロセスによって事業は正のスパイラルを作り、事業は成長し続けます。
興味を持ってもらい、必要を感じてもらい、価値を信用してもらい、購入してもらい、使ってもらい、価値を感じてもらい、再び購入してもらい、人に伝えてもらう、この流れを作ることがマーケティングです。
1.課題のリストアップ
「課題がどこにあるかわからない…」と悩んでいる経営者は多いですが、それは何を目指していて、今どこにいるのかが分かっていないと言っているのと同じです。
ゴールと現在地の間のギャップに課題は存在します。なので、まず現在のマーケティングプロセスの欠陥を調べます。
- 注目されるための接点と訴求はあるか?
- 必要を感じてもらうためのコンテンツはあるか?
- プチ体験してもらう機会の提供ができているか?
- 買いやすい提案やフローを用意できているか?
- 使ってもらうためのフォローがあるか?
- 満足度を高めるためのアクションは取れているか?
- 再購入してもらうための提案ができているか?
- 共有しやすい仕組みを用意できているか?
これらを具体的な施策単位で調べ、本来やったほうが良いこと、他社がやっていることなどと、自社がやれていることとのギャップを洗い出します。
リストアップされたものがこれから取り組むべきマーケティング課題です。
2.再構築プランの作成
「色々やっているけど、うまくいっているのかどうか分からない…」と悩む経営者も多いです。場当たり的にあれこれやっているだけでは、事業の踊り場から抜け出すことはできません。
限られたリソースを最適配分することで、事業は少しずつ好転していきます。なので、リストアップした課題をインパクト・スピード・リソースの3つの観点で評価して、取り組む優先順位を決めます。
3.正しいKPIの設定
KPI(Key Performance Indicator)とは、目標達成するために各プロセスで評価する指標のことです。簡単に言うと、中間目標となる数値です。KPIを達成すれば、最終的な目標も達成できるので、ビジネスにおける重要な数値となっています。
ですが、その重要な数値を適当に決めている経営者は多いです。KPIは各プロセスにおける指標なので、プロセスを正しく構築できていなければ、KPIも正しく設定はできません。
適切なマーケティングプロセスを構築し、正しいKPIを設定することで、結果に繋がるPDCAサイクルを回すことができるようになります。
4.実行計画の作成
実行計画とは、課題を解決するための具体的なアクションを可視化したものです。誰が、何を、いつまでに、どれくらいやるのか?それらを具体的にすることで、担当は自身のタスクが把握でき、マネージャーはプロジェクトの状況が把握できるようになります。
成果物とタスクを具体的にすることで仕事の途中で悩むことは少なくなり、作業の生産性が向上します。また、全員が1つの計画表をもとにタスクを進めることで、全員がプロジェクトの進行状況を把握でき、遅延や認識違いなどの事故を防ぐことができます。