ad:techとかBrandSummitなどで登壇されている有名人たちを集めながら、無料開催というなかなか凄いイベントです。この大盤振る舞いに度肝を抜かれたので参加してきました。
「データマーケティング」というフロムスクラッチの掲げているコンセプトを一貫したテーマ設定にはなっていて、スライドもテンプレートが共通化されていたり、こだわりが垣間見れました。
ただタイトルと内容との乖離のあるセッションもいくつかあったので、登壇者側との調整にはあまり時間をかけられなかったのかなという印象です。(勝手な妄想)
参加してよかったなと感じたのは、業界の超有名人の音部大輔さんがモデレーターとして、古巣のP&Gの現役マーケターの方とやられていたセッションです。
とても深い学びがありました。
ブランドとして大事にしたこと、組織としての共通認識の話などは、改めて視座を引き上げてもらえるので良い内容だと思いますが、僕が1番グッときたのは、音部さんからの現役マーケターの方への質問です。
高価格帯商品の投入やアプリによる顧客接点づくりをして、パンパースの売上低迷を回復させることに成功したという話をされた方対して、「P&Gぽい質問してもいい?」と切り出された音部さん。
そして、「あなたがその体験から得られたことはなんですか?(具体的な言葉は違ってるかも)」と質問されました。
そして次に、「このあと、まったく別のブランドの担当になった時、最初の1ヶ月でまず何に取り組みますか?」と質問されます。
こういうカンファレンスでよくある一企業の成功事例の紹介(言い方悪くするとただの自慢話)で終わるのではなく、その体験がなぜ成功に繋がったのか、その成功体験をどう生かしていくのか?という問いをその場で立てられました。
この質問とそれに対して即答をされた様子をみて、P&Gという会社では組織の中で経験を血肉化していくための仕組みができているのだなと感動しました。
と、同時に音部さんのような方が上司だったらそらメンバーもぐいぐい育つでな、と。
P&Gは7兆円もの売上があって、5%成長したらしいです。えげつないですよね。
同じ「大輔」として僕も頑張っていきたいと思います。笑