第三者の評価を得ることが商品への信ぴょう性を生みます。
yotpoというイスラエルのツールを知ってますか?自動でレビューを収集して、webページに表示してくれるツールです。国内で代理店をしているアッションさんがテマヒマに来てくれました。
yotpoはECサイトに適したツールで、購入者に対してメールでアンケートフォームを送付し回答を収集、集めたレビューを自動でページに生成するというものです。
10%程度の顧客がアンケートに回答してくれるようです。このツールのミソは、メール自体がHTMLで作られたアンケートフォームになっているので、メール上で回答が完了するところです。
わざわざwebページへ遷移する必要がないので、手軽に回答してもらえる仕組みになっています。デモを見たらほんの数秒程度で完了してました。ちょっと感動。
今回話を聞いて個人的に食いついたのが、レビューコメント自体にSEO効果を持たせられることです。
レビューを掲載する場合、いくつかピックアップしてデザインに入れ込んだり、大量に収集できていたとしても、インラインフレーム内への表示などで処理をしていると思います。
前者ではコンテンツとしてのボリュームがありません。後者はコンテンツとして検索エンジンのクローラーからは識別されません。
また、カートシステムなどに搭載されているレビュー機能は、人工的に書きこむことも可能なので、検索エンジンが判断するレビューコンテンツとしての評価も低いみたいです。
でもyotpoは収集したレビューを全てコンテンツとして検索エンジンに認識させられる仕組みを持っているので、集めれば集めるだけ資産にできます。
ターゲットユーザーが購入検討をする際に、その商品の評価を検索する場合もあります。ビッグワードで検索上位に表示されるのはハードルが高いと思いますが、具体的なワードの掛け合わせなど、ロングテールの施策としてはこのレビューコンテンツが有効に機能するようです。
検索結果に表示されるスニペットというテキスト部分があるのですが、そこへのレビュー表示などもされていくので、検索結果のCTRが高まるというメリットもあります。
なぜyotpoのレビューはGoogleから評価されるのか気になりますよね?僕もその疑問を投げかけてみました。
ひとつは、前述したwebコンテンツとして認識をさせられるページ生成の仕組みを持っていることです。もうひとつは、レビューの質が保証されていることです。
何かというと、買ったか買ってないかわからない人も書き込みができるよくあるレビュー機能とは違い、実際の購入者に対してアンケートを送り、回答を得ています。
なので、集めたレビューは間違いなく購入者のものとなります。その信用度の違いが、yotpoの収集するレビューがコンテンツとして室の高いものだという評価をGoogleから得ている理由だそうです。
また、集めたレビューをSNS投稿に連携でき、広告としても活用していけるので、レビューを受けの施策だけでなく、攻めの施策としても利用できるところに魅力を感じました。
95%の人は自分で決断していないと言われています
ほとんどの人は誰かが決めたことに従っていろんな判断をしているということです。特に日本では社会的証明の力が強いです。
社会的証明とは、第三者に認められているものに価値を感じるということです。客が入っていないラーメン屋よりも、行列しているラーメン屋に行きたいと思うあれです。
僕はご飯を食べるのに何十分、何時間と並びたくない人です。おいしい料理にはありつきたいですが、待ってまで食べたくないと思ってしまいます。別にそのお店じゃなくても満足感を得られるからです。
企業が発信するメッセージよりも、実際に買った自分と同じ立場の人が発信するメッセージの方が信ぴょう性があります。それを利用して伸びてきたのが比較サイトです。ここ最近は乱立しすぎて、生活者もその信ぴょう性を疑い始めているのも事実です。
実際10代の人たちは検索行動を取らなくなってきてます。SNSで発信されている誰かの情報を探します。
誰かの意図によって作られた比較サイトはいずれ無くなっていくと思いますが、実際に顧客から集めた評価の価値は変わらないと思います。
個人的にはきっちりとユーザーインタビューをして、どんな課題を解決したかったのか?何故選んだのか?使い続けている理由はなんなのか?など、ただ商品の評価をもらうだけでなく、購入に至った経緯や今の気持ちなども深ぼってレビューコンテンツ化したいと思っています。
ただ、それには多大な労力がかかるので、企業もなかなか取り組むことが難しいです。まずはレビューの力を利用することを目的として、yotpoを導入するところから始められれば、企業としても手離れがよく、サイトの資産価値を高めていけます。これは積極的に提案をしていきたいと思いました。