自動販売機のマーケティング

家の近所にダシの自動販売機があります。
普通の飲み物の自販機に紛れているのですが、初めて見た時には誰かに言わずにはいられないインパクトがありました。
自販機で売っているダシは、料理に必要な人が買う商品ではありません。
ダシが必要な人は、食材を買う時に一緒にダシも買っているはずだからです。
道を歩いていて、「ちょっとダシが飲みたいな」と思う人もほぼいません。
なので、この自販機で売っているダシは、ダシが必要な人のための商品ではなく、自販機で売っているという違和感に興味を持った人のための商品です。
売る人をかえる
人は必要だと思った時にそれを手に入れようとします。
多くの商品がそれを必要だと感じている人に売ろうとしています。
それが確実だからです。
でも、全ての企業がそれを必要だと感じている人に売ろうとしているので、競合性が高まります。
スーパーでダシを売っている場合がこれです。
ですが、必要だと思っていないものを買ってしまうこともあります。
なので、必要としていない人に買ってもらうための方法を考えることが、マーケティングの成功への鍵だと言えます。
ご自身の売っている商品を、必要としていない人に売る方法を考えてみてください。
p.s.
別の場所のダシ自販機にレシピが置いてありました。これもまた良いマーケティングだと感心しました。
ー マーケティングは一日にして成らず ー
平岡 大輔

株式会社テマヒマ 代表取締役/マーケティング歴20年/事業成長に悩む企業のweb集客ROI改善を支援/売れるLP改善を得意とし、大手から中小企業まで100本以上のLPを改善/著書『売れるランディングページ改善の法則(技術評論社)』

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