マーケティングは市場に対する影響力をつける作業だと言えます。
見込み客に対して、どんな価値を、どんな方法で伝えて理解してもらうのか?それを追求し続ける活動です。
誰に、何を、どのように。
これがマーケティングの原理原則です。
この中で最も大切なものはどれだと思いますか?
それは「誰に」です。
なぜなら、商品を買ってくれる人が変われば、提供する価値も、その伝え方も変わるからです。
この「誰」を決める作業がターゲティングなのですが、商品が売れない多くの企業はターゲティングができていません。
美容意識の高い女性、50代の男性、若年層など市場を分割した塊(セグメント)に対して売ろうとしてしまっています。
美容意識の高い女性の中にも、美容意識がなぜ高いのかの理由は様々です。セグメントの中でもどんな人に売るのかを特定することができます。
ですが、それができていません。
「誰」の解像度が低いと、「何」「どう」がぶれてしまいます。
その結果、反応しない相手に対してプロモーションコストをかけてしまい、マーケティングの無駄を膨らませてしまっています。
ターゲティングが正しくできれば、プロモーションのレスポンスは高められます。
レスポンスが高まるので、限られたリソースで最大成果を得ることができます。
単純なことなのに多くの企業がターゲティングできていないのは、「できるだけ多くの人に買ってもらいたい」「こんな人も必要としてくれる」などと風呂敷を広げてしまっているからです。
また「絞りすぎると顧客を増やせない」という間違った判断をしてしまっているからです。
美容意識の高い女性全てが顧客である必要もありませんし、50代男性全員を顧客にしなければいけない事業もありません。
その事業を安定的に成長させるために必要な顧客の数は何人ですか?という話です。
それなのに、ターゲット市場全体を見込み客だと考えてしまっています。
市場全体の中のセグメントの中のどんな人たちに買ってもらえば良いのかを、決められれば今よりもマーケティング効率を高めることができます。
みんなターゲティングを恐れすぎなんです。
ーマーケティングは一日にして成らずー