成長期に入れない企業の特徴とは

大きくなりにくい事業は、事業責任者が1人で仕事を抱えているような場合です。
マーケターの役割は事業規模とともに変わりますが、マーケターが役割を変えていかなければ事業は大きくならないとも言えます。
マーケターに必要な能力に「仕事の分散化」があります。
マーケティングは見込み客が顧客になるまでのプロセスを自動化する活動です。
多くの施策を行えば行うほど、そのプロセスの規模が大きくなり、顧客は増えて行きます。
ですが、その巨大な顧客製造装置を1人で動かすことはできません。

鶏が先か卵が先か。

なので、自分よりもその仕事が得意な人に渡せる仕事を見つけて、それを他の人に分散させていくことで、より自分の力を発揮できる仕事に向き合う時間を増やせます。
自分では上手くできないことをプロセスに組み込み、それが得意な人に依頼するようにすると、売れる仕組みは動き出します。
p.s.
企業で働いていると、新人を育てる必要もあるので、自分より得意ではない人に仕事を頼まなければいけないこともあります。
これは、その組織を成長させるための必要なコストですが、もし未来の組織に対する投資よりも、今の事業への投資をしなければいけない段階なのであれば、自分よりも上手くできない人に仕事を分散させてはいけません。
自分でやるのが最も生産性が高い状態になってしまうからです。
平岡 大輔

株式会社テマヒマ 代表取締役/マーケティング歴20年/事業成長に悩む企業のweb集客ROI改善を支援/売れるLP改善を得意とし、大手から中小企業まで100本以上のLPを改善/著書『売れるランディングページ改善の法則(技術評論社)』

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