先週末、風邪で寝込んでいる時のこと。
朝から鼻水が止まらず、頭もボ〜っとしていたので、仕事はしないと決めてゆっくり身体を休めることにしました。疲れているときは栄養ドリンクと甘いものを摂取するという治療法をいつもしています。
その日も、近所のセブン-イレブンでユンケルとチョコケーキ、ロールケーキを購入。横になりながら一日何も考えずに寝て過ごす気マンマン。10時を回り眠気も無くなってきたのでテレビをつけてみると、ちょうど「信長協奏曲」のドラマ総集編を放送していた。
「あぁ、今日から映画公開やから盛り上げのための再放送特番やな。よくあるやつや。」と思いながら、小栗旬が最近気になっていたので何気に見てみると、実におもしろい!普段ドラマを見ないからか、すっかりのめり込みました。
簡単にあらすじを話すと、戦国時代へタイムスリップした現代の高校生が、自分そっくりの織田信長に自分の代わりをやってほしいと頼まれ、織田信長としてその歴史を前に進めていくというお話です。
物語では史実も実はこういうことだったんじゃないかと思わせられる形で、信長の各エピソードが描かれています。歴史が正しいものかは誰にもわかりませんが、自分の知っている史実の舞台裏を感じさせられるストーリーを作った作者はすごいなと思いました。
ビジネスシーンにおいてもストーリーの重要性はしばしば語られます。特にECなどインターネットを利用したビジネスでは比較検討がされるためにより顕著です。商品ができた背景や、そこに込められた開発者・生産者の想いが商品を魅力的に魅せて、購入の決定要因となることが少なくありません。
では何故ストーリーが好まれるのでしょうか?
それはそこに人が映るからです。人は人から買いたいと思います。購買心理として「誰から買うか?」が重要な要素のひとつになります。なので事実を伝えるのではなく、そこに人を感じられるストーリーを伝える必要があります。
例えば、こだわりの成分を贅沢に配合した化粧水と、ずっと肌の悩みを抱えていた開発者が自分のように悩んでいる人も本当に安心して使えるものを作りたいと思い、全国の原料メーカーを回り、数百パターンの配合をテストし、商品化まで5年かけて辿り着いた納得の化粧水、どちらの方が興味を持地ますか?
人は人に対して魅力を感じます。このストーリーがより具体的であればあるほど、その語り手(売り手)への親近感をつくることができ、買うに足る信用を与えることに繋がります。
”なぜその商品を作ろうと思ったのか”、”なぜ顧客の悩みを解決したいと思ったのか”、”どういう想いでつくっているのか”を商品の説明に加えれば、商品はより魅力的になります。逆を言えば、顧客に話せるストーリーの無い商品は売りづらくなります。(ニーズを満たす商品などは機能と価格で売れるので別です)
自分自身を紹介するときにも、何をしているというただの事実を述べるのではなく、何のために仕事をしているのか、今後どうしていきたいのか、なぜそうしたいのかを加えて話すほうが魅力的な人として感じてもらえますよね。
p.s.
信長協奏曲のお陰で消費するティッシュの量が増えました。
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