事業を異次元に連れていく救世主とは?

若いメンバーが組織の活性化に繋がります。でも経験の少なさを懸念する経営者やマネージャーは多いです。

ですが、それは当たり前の話なので、問題にすること自体が誤りです。

もちろん専門技術の必要な分野であれば、熟練のスキルの重要度は増します。

ですが、マーケティングの仕事をするような知的労働の場合は、そうではありません。

新しいことへの感度の高さや、今までのやり方に捉われない、今に合わせた方法を考えたり、選んだりすることが必要になります。

もちろん商品理解やその商品が置かれている状況をより詳しく知ることも必要ですが、そんなものは今からでもできます。

重要なのは、今までとは違うことにチャレンジしようとする姿勢です。

これが組織の活気に繋がります。

とはいえ、経験がないと失敗も起こしがちです。そこで、若いメンバーを即戦力にする方法についてお伝えします。

経験のあるメンバーと経験のないメンバーとの違いは、事象に対する態度です。

経験があれば起きている事象に対して「あぁ、あのパターンか。これはいつものとは違うから、別のパターンなので、これを確認する必要がある」などと、過去の経験から目の前の事象を客観的に捉えることができ、対処の方向性を定めることができます。

ですが経験が少ないと、起きている事象にしか意識を向けられません。

そのため、対処療法的なことしか考えられず、その場しのぎを続けてしまうことになります。その結果、目的を見失い手段が目的化してしまいがちです。

この状況を解消するためには、
・目的の共通認識化
・目的を果たすための目標の具体化
・目標を達成するためのプロセスとその目的の共有
・プロセスを前に進めるためのタスクとその目的の共有
・実行判断の基準の共有とその定義の共有
などを行います。

要は経験の浅い人というのは、初めての状況に対しての判断基準を持てていないため、思い込みで判断してしまい、結果、目的を達成するための手段ではないことにリソースを割いてしまっていたりするのです。

なので、やり方自体は明確にして、どうやるかに裁量を与え、それがずれていないかを自己判断するための「ものさし」を与えることで、正しい判断をしやすくしてあげます。

最終的なアウトプットに関しては、こちらから具体的に指示しているわけではないので、若いメンバーの柔軟な頭を最大活用することができます。

もちろん、この枠組みに収めない方がより柔軟な発想をしやすくはなりますが、発散して収集をつける必要が出てくるので、日常的な業務においてはお勧めしません。

正しい経験を積むお膳立てがあれば、経験の浅い若いメンバーを即戦力に仕立て上げることができます。

むしろ今は若い人たちの方が世の中の正しさに目を向けられていることも多いので、昭和を生きたマーケターとしては、全面的に若者たちに頼った方がいいなと思ってはいます。

ーマーケティングは一日にして成らずー

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