市場をつくるアプローチ

  1. コラム

メガネをつくりに行きました。

自宅に居る時だけメガネをしています。目が悪すぎるので、かけると人を笑かすのに十分なくらい目がちっさくなります。

踏んづけて柄の部分が折れてしまっったので、上野のJ!NSへ。上野にはエキナカと駅ビルに1店舗ずつあります。近い場所に2店舗も出店して無駄じゃないんかと不思議に思いつつも、利用者の少なさそうなエキナカの店舗へ。

案の定、客は1人しかいませんでした。5坪くらいの広さのお店なので品揃えは少ないのかもしれませんが、特にこだわりのない自分にとっては特に問題ありませんでした。


3年前くらいに作ったメガネだったので、同じフレームがなく新たに作り直すことに。検査含めて30分程度で新しいメガネを発注できました。そして会計が7000円程度。嘘じゃないかと思う価格ですよね。


僕は両目とも乱視があり、ド近眼なので、だいたいレンズが特殊なものになります。でもJ!NSでは度数などで金額が代わりません。その昔、普通のメガネやで作った時は2・3万はした記憶があります。

新しい市場を生み出すことに価値がある

生産から販売まで自社運営することで低価格化を実現して成功をしているのですが、「PC用メガネ」という新たな市場を生み出したことが功績として大きいと思っています。

マーケティングアプローチには3つあります。既にある商品を欲しい人を探す、市場の求めているものを作る、市場にニーズを作り出す、の3つです。

ひとつ目のアプローチは、自分たちの持っている商品を欲しいと思っている人に売る行為です。メガネであれば視力の悪い人に対して売るイメージです。

ふたつ目のアプローチは、相手が求めている商品をつくり提供する行為です。メガネであれば、おしゃれなフレームや、遠近両用のメガネなどを開発して売るイメージです。

みっつ目のアプローチは、相手が自分ではわかっていない潜在的なニーズを喚起し、自分にとって必要だ、ぜひ欲しいと思ってもらう行為です。これがPC用メガネ「J!NS PC」です。

PCが普及し、スマホも普及しだしていましたが、そのモニターから発せられるブルーライトの影響を一般的にはそこまで意識されていませんでした。


でも実は目にとって有害な光線が出ていて、長時間の利用で身体に負担を与えているのだという事実を啓蒙し、それを軽減するための道具として、これまでなかった商品を提供しました。

今はブームが一巡して売れ行きとしては落ち着いてしまっているようですが、PC作業の多いオフィスワーカーで類似品含めてPC用メガネをしている人は多いと思います。見事にこれまでなかった市場を生み出しました。

消費者にとって安い、自分好み、欲しい時にすぐ手に入る、などの利便性ももちろん必要ですが、人の気づいていない不便や不都合を解決する、こういう商品をつくることが企業の存在価値を決めると改めて感じています。

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平岡 大輔

プロモーション領域の端から端までを熟知しているバランス型マーケター。
総合広告会社でTVCM中心にマスメディアのプランニングに従事。
web系ベンチャー企業でクリエイティブ事業部の責任者として多数のwebサイト開発に取り組みながら、EC企業のマーケティングコンサルタントとしても活躍。D2C企業の経営に参画し、年間5億円の広告費を使いながら理論と実践のPDCAを回している。マーケティングのプランニングからディレクションまでを得意領域としており、チームビルディング・チームマネジメントにも精通。

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