SWOT分析とは?|強みと弱みを知れば売れる状況を作れる!

  1. 知識

マーケティングしていくための分析方法として、SWOT分析があります。

SWOT分析とは「Strength(強み)」「Weakness(弱み)」「Opportunity(機会)」「Threat(脅威)」の4つを整理し、自社の立たされている環境を把握するという手法です。

企業を取り巻く「外部環境」「内部環境」をプラスとマイナスの側面から整理することで、「強み」「弱み」「機会」「脅威」を把握します。

例えば、ホテル事業を経営しているとして、民泊の普及はマイナスの外部環境にあたります。新型コロナの流行などもマイナスの外部環境にあたります。国がホテルの宿泊を促進するような政策を打ち出せば、プラスの外部環境になります。最新の予約管理システムがあるなどはプラスの内部環境で、従業員の離職率が高いなどはマイナスの内部環境となります。

このように、自社を取り巻く状況を整理することで、どういう環境で自社がマーケティングをしていかないといけないかが見えてきます。この記事では、SWOT分析とはどういう分析手法なのかをご紹介し、実践でどう使えば良いのかをお伝えします。

Strength(強み)とWeakness(弱み)とは

「強み」とは、内部環境におけるプラス要素です。「弱み」とは内部環境におけるマイナス要素です。自分たちの主観で決めると実態とずれたものになりますので、マーケティングにおける重要項目において、自社と他社との状況比較をすることで洗い出します。

マーケティングの本などでは、市場調査をすることで把握するような話になっていますが、正直新しく作る事業やこれから成長させていきたい事業で、市場調査にお金をかけられる余裕のある企業はいません。

お金をかけたところで正解があるわけでもないので、できる範囲で手軽にやることをおすすめします。

  • 認知度(商品名の検索ボリュームを調べる)
  • 商品力(商品の機能・仕様・価格の差などを調べる)
  • 販売力(販売店舗数の差、販売力のある小売店での取り扱い有無、店舗ビジネスなら客入り、ECサイトなどオンラインで販売している場合はサイトの集客力をツールで調べる)
  • 信用力(社会的証明となる実績・評価の有無などを調べる)
  • 資本力(調べられないことが多いし、調べたところで「だから何?」な項目なので無視します)
  • 人材力(調べようがないですし、調べたところで「だから何?」な項目なので無視します)
  • 愛され力(SNSでポジティブコメントを調べる)

など。

これらの情報を取得するためにお金をかける必要はありません。細かなことを知ったところで、それによってマーケティングが成功するわけではないからです。

自社の強みと弱みを知ることで、自社の勝ちどころを探ることができれば十分です。

Opportunity(機会)とThreat(脅威)とは

「機会」とは外部環境におけるプラス要素です。「脅威」とは外部環境におけるマイナス要素です。外部環境とは、企業が自分ではどうしようもない出来事や状況のことです。原油の価格変動、政策や法律の改定、技術革新などの大きな外部環境を挙げられることが多いので、とっつきにくいものとなりがちです。

例えば、今回の新型コロナの影響は、飲食店やフィットネスなど来店型のビジネスでは大きなマイナス要因になりました。でも、宅配や動画視聴サービスなどの在宅型のビジネスでは大きなプラス要因になりました。

世の中の状況を整理することになるので、網羅的に洗いだすのは不可能だと思います。なので、自社のビジネスや顧客に関係する世の中の動きを洗いだすようにしてください。この情報力の差が事業を行っていく上での大きな嗅覚の差になるので、成長させられる新規事業を創っていきたいと思っている方は、外部環境の情報収集に時間をかけても良いと思います。

2020年の今想定される大きな外部環境の変化としては、

  • AIの活用による生産性の向上
  • 5Gの普及による情報流通量の向上
  • 働き方の改革(テレワークや複業など)
  • 格差の拡大(経済力や教育機会など)
  • 少子高齢化の拡大

など。これらの変化によって派生的に起こる変化が無数にあると思うので、それを深ぼっていくと、自社の事業環境に影響のある具体的な外部環境が見つかると思います。

でも、多くの企業が今ある商品をどう売れるようにするか?ということに取り組んでいると思うので、まずは競合の動きを把握しておくべき外部環境ととらえて、情報の収集・整理をしていただければと思います。

SWOT分析を元にしたアプローチ

SWOT分析で状況を整理したら、次は自社がどういうアプローチで市場に攻めていけばいいかを決めます。整理した「強み」「弱み」「機会」「脅威」をそれぞれ掛け合わせて、自社の強みによって目の前のチャンス(機会)をどう手に入れるのか、ピンチ(脅威)からどう逃れるのかを考えます。

チャンス(機会)があっても、自社に弱みがある場合は、そのチャンス(機会)を活かせません。なので、そのチャンス(機会)を手に入れられるように、弱みを改善していくのか、そのチャンス(機会)にはアプローチしないのかなどを選びます。

SWOT分析を使わずにマーケティングする方法

こういう流れを経て、自社がどういう環境でマーケティングしていくのかを決める考え方なのですが、正直小難しい感じがしますし、やってみるとふわっとした感じがして終わるケースも少なくありません。

なので、あまりこのフレームワークにこだわらずに、今世の中にある満たされていない生活者の課題がなんなのか?に注目してください。未解決の問題や未達成の目標に目を向ければ、課題は見えてきます。

そして、その課題を解決する為に自社がどんな価値提供ができるのかを考えるだけで、SWOT分析によって得られる答えの重要な部分は押さえられます。手法に振り回されずに、何のためにやるのかを常に意識することが大切です。

こういった環境分析のための分析手法がゴロゴロとあります。それを理解するだけでもだいぶ面倒だなと感じてしまいますが、多くの企業にとって実践的ではない内容です。全て覚えなくても良いので安心してくださいw

 

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平岡 大輔

プロモーション領域の端から端までを熟知しているバランス型マーケター。
総合広告会社でTVCM中心にマスメディアのプランニングに従事。
web系ベンチャー企業でクリエイティブ事業部の責任者として多数のwebサイト開発に取り組みながら、EC企業のマーケティングコンサルタントとしても活躍。D2C企業の経営に参画し、年間5億円の広告費を使いながら理論と実践のPDCAを回している。マーケティングのプランニングからディレクションまでを得意領域としており、チームビルディング・チームマネジメントにも精通。

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