工場見学というマーケティングツール

  1. コラム

連休いかが過ごしましたか?

僕は3日間休みにしたので実家へ息子を連れて帰省しました。お義母さんが上京してきていたので、今回は息子と二人きりの帰省となりました。

親が孫のために日帰りのバスツアーを予約してくれていました。コースはアサヒビールの工場見学、天満宮お参り、嵐山でランチ、京都鉄道博物館というルート。

僕は極力人混みを避けたいので、わざわざ人が動く時に、人が集まる場所へいくのは嫌いです。しかも鉄道博物館は連休前にグランドオープンしたばかりというタイミング。

「うわー、絶対激混みやん。大丈夫かない」と不安になりながらも、ビール工場でのビール試飲を楽しみにバスに乗り込みました。

8時に難波を出発したバスは1時間程度でアサヒビール吹田工場へ到着。1Fロビーには、アサヒビールの歴史を綴ったボードや、取扱商品のショーケースなどがありました。


アサヒビールはアジアで始めてできたビール醸造会社だそうです。大阪の吹田市というところで創業しました。工場見学の出発点には大きな集合写真が飾られていました。初出荷の日の記念写真です。

ハットにちょび髭の紳士風の人たちが10数人、樽を前に毅然とした態度で写っていました。
新しい取り組みをして、不安もありながらも絶対的な自信を持っていたんだろうと勝手に思いを馳せる。

工場見学は、ビールの製造工程を模型や映像を使って説明してもらい、実際の機械を眺めていくいうものでした。吹田工場にはビールの貯蔵タンクが140本くらいあります。タンク1本あたり140万リットルだそうです。1人で飲みきろうとすると1日1本飲んだとして4000年かかる量。

そして毎日、タンク1本分のビールを出荷しているようです。改めてたくさんの人に飲まれてるんだと驚きました。出荷形態は缶、ビン、サーバー樽がありますが、その割合は6:2:2だそうです。意外と瓶ビールの需要もまだあるなと感じました。


30分ほどの工場見学を終え、1Fのロビー横にある食堂風のスペースへ。ここでこの日のメインイベント、できたてビールの試飲タイム。朝10時頃でしたが、おいしく3種類のビールをいただきました。子どもはオレンジジュースで満足気。

会社の資産が独自性を生み出す


どういう会社が作っている商品かを知ることは大切だなと改めて感じました。歴史があればあるほど、商品ができあがるまでを知れば知るほど、そのありがたみを感じることができます。

商品の先に人が見えれば距離が近づきます。良い印象を持たせたところで、できたてのビールという今しか味わえない体験をさせることで、体験への特別感を作り出せます。

今回の経験を通して、工場見学というコンテンツは素晴らしいマーケティング活動のひとつだなと感じました。


企業には眠らせている資産がたくさんあります。それを掘り起こし、顧客を巻き込む体験コンテンツとすることもマーケティング担当者の仕事だと感じました。

p.s.
土日祝は工場が稼働しておらず、見学の醍醐味である工場の機械が稼働している様子は一切見れませんでした。ただビール飲みに行っただけ。。

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平岡 大輔

プロモーション領域の端から端までを熟知しているバランス型マーケター。
総合広告会社でTVCM中心にマスメディアのプランニングに従事。
web系ベンチャー企業でクリエイティブ事業部の責任者として多数のwebサイト開発に取り組みながら、EC企業のマーケティングコンサルタントとしても活躍。D2C企業の経営に参画し、年間5億円の広告費を使いながら理論と実践のPDCAを回している。マーケティングのプランニングからディレクションまでを得意領域としており、チームビルディング・チームマネジメントにも精通。

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