うまく真似る方法

古来より、守・破・離という考え方があります。

師の教えに従い、まずは型を覚え、そして型を破り、独自の方法を追求する、という熟達のためのステップです。

多くの物事は既に誰かが経験しているものです。

ビジネスにおいても、私たちが直面している出来事は、過去に誰かが経験し、その解決法が解明されています。

マーケティングにおいても様々な型がありますが、使い方を間違えるとうまく機能しません。

TTP(徹底的にパクれ)という考え方もありますが、全く同じことを倍以上の量こなせる場合は成功法則になりますが、同じことを同じようにするだけでは、後発は勝ちづらかったりします。

先行している企業に実績も信用も追いつかないからです。

なのでもし、リソース的に先行している企業の倍の量をこなせないとすると、攻め方をずらす必要が出てきます。

その場合は、先行する企業が見落としている、もしくは対応しきれていない顧客のニーズに対して価値を提供するようにします。

そうすることで、後発だったとしても自分達の市場を作ることができます。

この時、真似るべきは売っている商品や提供しているサービスではなく、誰のどんな欲求を叶えるため、どんな課題を解決するために、その価値提供になっているのかや、顧客のどんな満足を得るために、そのサービスや売り方をしているのかという、やっていることの背景にあるものです。

そうすれば、アウトプットが全く同じものにならず、顧客にとっても「既にあるもの」ではなく、「新しい何か」という見られ方になります。

ーマーケティングは一日にして成らずー
良かったら気軽にシェアお願いします↓
平岡 大輔

株式会社テマヒマ 代表取締役/マーケティング歴20年/事業成長に悩む企業のweb集客ROI改善を支援/売れるLP改善を得意とし、大手から中小企業まで100本以上のLPを改善/著書『売れるランディングページ改善の法則(技術評論社)』

人気の記事
  1. 1

    焼畑営業になってませんか?

  2. 2

    高い買い物の心理|感情で決め、理屈で正当化する購買行動の仕組み

  3. 3

    都知事選2020で見た広告術

  4. 4

    マーケティングの新潮流

  5. 5

    日本一有名なツアーの裏側…

カテゴリー

関連記事