中小企業が取るべきマーケティング施策

  1. コラム

マーケティング施策を次から次に求めるのは愚かです。

「やれることは他にないか?」と次々に手を広げたがる企業がいますが、今やっていることが十分にできていない中で、他のことに手をだしてもうまくはいきません。

なぜなら、全ての施策は成果を出すためにPDCAを回して磨いていくものだからです。何かをやればパッと成果が出るような魔法の杖はありません。どのマーケティング施策に取り組むにしても、仮説を立てて、実行して、検証して、改善していく必要があります。

リソースには限りがあります。多くの企業では潤沢なリソースはありません。今やっていることとは別のことをやるということは、今やっていることにかけているリソースを別のところへ持っていくということになります。そうなれば、どれも中途半端な状態になるのは明らかです。

中小企業が注力すべきマーケティング施策

リソースの少ない中小企業が注力すべきは、集客力のあるクリエイティブとそのためのコンテンツ開発です。

媒体を増やすこと、SNSなどで囲い込みをすること、顧客向けの継続策などは次の段階です。

新しい媒体を次から次に試したがる企業がいます。同じような広告をGoogleでもYahoo!でもFacebookでもInstagramでもTwitterでもLINEでもTikTokでもSmartNewsでもGunosyでも。

広告が出る場所やユーザーの利用態度の特徴がそれぞれ違うので、本来は媒体ごとに出すべき広告クリエイティブは変えるべきです。そのプラットフォームを利用しているユーザーの文脈に合わせた広告クリエイティブでなければ効果的ではありません。

TikTokであればコミカルな動画にするとか、ダンスを取り入れるとかしないと、ガン無視されてしまいます。タイムラインに紛れ込ませつつ、思わず目を引かれてしまうインパクトを出すことで広告としての役割を果たせます。リタゲバナーで使ってるようなクリエイティブを使い回しても効果的ではありません。

SNSアカウントの運用も広告費をかけずに集客できますが、とても地道で時間がかかるやり方です。役に立つ情報を毎日投稿し、興味を持ちそうな人にアプローチをし続けて、やっと花開くような施策です。今すぐの顧客を増やしたいなら、リソースを広告に集中すべきです。

顧客向けの施策は大事です。ですが、そもそも対象となる顧客が少なければそのインパクトは出せません。継続率を高めてLTVを高めることを重視する流れもありますが、それは新規顧客の集客が安定的にできている企業が対象です。事業の成長期にある多くの中小企業は、基盤となる顧客をまず集めることが最重要です。

あれやこれやとマーケティング施策を増やすのではなく、広告の反応率を高めるためのクリエイティブとコンテンツの開発に注力し、PDCAを回すことにリソースを集中させることが最良の策です。

 

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平岡 大輔

プロモーション領域の端から端までを熟知しているバランス型マーケター。
総合広告会社でTVCM中心にマスメディアのプランニングに従事。
web系ベンチャー企業でクリエイティブ事業部の責任者として多数のwebサイト開発に取り組みながら、EC企業のマーケティングコンサルタントとしても活躍。D2C企業の経営に参画し、年間5億円の広告費を使いながら理論と実践のPDCAを回している。マーケティングのプランニングからディレクションまでを得意領域としており、チームビルディング・チームマネジメントにも精通。

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