トマトジュースが飲みたくなる広告

インパクトのあるビジュアルに思わず目が止まりました。

赤は警戒色なので、人の注意を惹きつけます。

「あ、ジュースか…」と気づいた後、テキストに目を向けました。

年に一度しか出会えない…、というコピーに心が揺らぎます。

人は希少性に惹かれます。

今しか手に入らないと思うと、さほど欲しくないものでも、手に入れておかなければいけない感覚になります。

トマトジュースが好きな人なら、つい買ってしまう威力を持っています。

ですが、僕はトマトジュースが好きではありません。

微妙にしょっぱい感じと、少しドロッとした飲み心地が苦手です。

子供の時に飲んで、好きじゃないなと思ってから口にしたことはありません。

でも、トマトはよく食べます。

そこで目に止まったのが、商品のパッケージに書いてある「食塩不使用」の文字。

「あ、もしかしたら、しょっぱくないやつなのかな?」と少し興味を惹かれます。

でも、別にチャレンジするほどのものではないなと思って買いはしませんでした。

あと、1つか2つ心を揺さぶる要素があれば、関心が高まったかもしれません。

例えば、トマトジュースな苦手な方もリピートしてる、など。

美味しく飲んでいるシーンを想像させるようなコピーがあれば、この商品を買っていたかもしれません。

広告の役割は注意をひき、興味づけをすることです。

なので、クリエイティブには心を動かす要素を含める必要があります。

魅力的な事実を訴求することは、その商品に興味のある人には効果的ですが、事実だけでは興味のない人の心は動かせません。

興味のない人の心を動かし購入へと促すためには、事実だけではなく感情に訴えかけるメッセージが重要です。

今売っている商品の広告コピーを見てみてください。

そこでは何を伝えていますか?

それは興味のない人の注意を引き、興味づけをするための感情に訴えかける要素がありますか?

ーマーケティングは一日にして成らずー

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平岡 大輔

株式会社テマヒマ 代表取締役/マーケティング歴20年/事業成長に悩む企業のweb集客ROI改善を支援/売れるLP改善を得意とし、大手から中小企業まで100本以上のLPを改善/著書『売れるランディングページ改善の法則(技術評論社)』

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