コロナピンチをチャンスに変えた商品

  1. 事例

名古屋のバスツアーを企画する旅行会社が車庫を見学するツアーを考えて話題になっています。

観光業は大きな打撃を受けている業界です。同社も新型コロナの影響でバスツアーに参加する顧客が減り、困っていました。

参加する人がいなければバスは稼働させられません。なので車庫はバスでいっぱいです。

普段見られないその光景を利用して、バス車庫を見学するツアーを企画しました。すると、多くの人がそのツアーに参加したということです。

バスマニア風の方は興奮気味で記者に対して、「これは見ておくべき!」と伝えていました。

バスが止まっている光景を見て何が楽しいんだと個人的には感じますが、この企画はマーケティングの良い事例です。

ピンチをチャンスに変える方法

旅行の目的の1つは「非日常を味わうこと」です。バス車庫に行くことも非日常ですが、普段は空っぽの車庫にバスがずらりと停車している様子は更に非日常なことです。

「今しか見れない」「今しか体験できない」そういうものに人は興味を惹かれます。おそらくバスに興味がない人も参加していたと思います。とにかく「非日常を味わいたい」という欲求を満たすために。

物事にはポジティブな面とネガティブな面があります。ポジティブな出来事とネガティブな出来事が存在するわけではありません。人によって、それをポジティブと感じるか、ネガティブと感じるかも違ったりします。

誰かにとってのネガティブは、誰かにとってのポジティブかもしれないと、別のターゲットに対しての価値提供の方法を考えることができます。

今のネガティブな状況は、今までの自社の状況が前提になっていると考え、新しい前提に上書きすることでポジティブな局面にできないか?と考えられます。

バスツアーが実施できないことで停車しているバスがたくさんあるというネガティブな状況を、バスが停車している状況を見れるのは今しかないというポジティブな捉え方にしたことで、うまれたのがバス車庫見学ツアーの企画です。

商品が売れなくなる状況があった時、それはネガティブな出来事です。でも、その出来事には必ずポジティブな面が存在するので、それを探すことがMarketing Driverとして活動する我々には必要です。

 

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平岡 大輔

プロモーション領域の端から端までを熟知しているバランス型マーケター。
総合広告会社でTVCM中心にマスメディアのプランニングに従事。
web系ベンチャー企業でクリエイティブ事業部の責任者として多数のwebサイト開発に取り組みながら、EC企業のマーケティングコンサルタントとしても活躍。D2C企業の経営に参画し、年間5億円の広告費を使いながら理論と実践のPDCAを回している。マーケティングのプランニングからディレクションまでを得意領域としており、チームビルディング・チームマネジメントにも精通。

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