コンセプト作りができてなんぼ

  1. 事例
店舗型のビジネスは立地がすべてだと言われてきました。

でも、個人が情報発信できるようになり、その前提が崩れているケースが出てきています。

札幌市郊外の山の奥、そんな辺鄙なところにある動物園に人が殺到しているようです。

なぜそんなにも多くの人がわざわざこの交通の便の悪い動物園にやってくるのか?

それはそこが「日本一危険な動物園」だからです。

動物たちと触れ合えることが売りの体験型動物園なのですが、普通の動物園では絶対に触れ合えない猛獣たちとの触れ合いができるというのが、この動物園のUSPとなっています。

”しかも、別料金の有料プログラムも充実。ライオンやワニ、オオトカゲをはじめ、いろんな動物のエサやり体験が可能で、なかには檻の中で凶暴な性格で知られるベンガルトラにエサやりができる危険なスペシャルプログラム(1000円)もある。”

さらには、デンジャラスゾーンというエリアがあり、一切の責任を問わないという誓約書を書かなければ足を踏み入れられないという、TV番組さながらのガチのやつです。

”ここでは大量のピラニアがいる水槽の上に架かった平均台ほどの細い橋を渡ったり、大きなワニがいるオリの中にある橋を超えるなど、一歩足を踏み外せば無事ではいられないものばかり。”

追加料金を払って体験プログラムを購入してもらうことで、通常の動物園よりも客単価が高いことが推察されます。

USPとは独自のウリとなる特徴です。動物たちとの触れ合い体験であればどこでもありますが、危険動物との触れ合いはここにしかない体験です。(たぶん。国内では。)

そこにしかないものがあれば、人はわざわざ足を運びます。

必要が満たされている時代に、そこにしかないもの、この商品でしか満たせないもの、そういうものを提供できる企業が生き残っていくのだと思います。

マーケターはコンセプトを作れてなんぼ、がよくわかる事例でした。

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平岡 大輔

プロモーション領域の端から端までを熟知しているバランス型マーケター。
総合広告会社でTVCM中心にマスメディアのプランニングに従事。
web系ベンチャー企業でクリエイティブ事業部の責任者として多数のwebサイト開発に取り組みながら、EC企業のマーケティングコンサルタントとしても活躍。D2C企業の経営に参画し、年間5億円の広告費を使いながら理論と実践のPDCAを回している。マーケティングのプランニングからディレクションまでを得意領域としており、チームビルディング・チームマネジメントにも精通。

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