大戸屋の残念なプロモーション

  1. 事例

良いイメージを作りにいくとだいたいコケます。

やっちまってるなーと感じるプロモーションがありました。大戸屋の動画広告です。

高橋克典さんが店員役で、お客さんの様子を見ながら、店員さんがどんなことを思いながら仕事をしているのかを表現しています。

見た瞬間に違和感を感じました。何故、高橋克典さんなのか、フィクションばりばりすぎて冒頭から違和感maxです。絶対こんなこと考えて働いてないやろと思いたくなるようなコメントの数々、そして何故かモンゴル人の店長を紹介したり。。

登場人物の目線を変えて複数パターンの動画が用意されてるのですが、子供に難しい話をさせたり(棒読みも気になる)、違和感が重なりすぎて、最後の「大戸屋でちょっとだけ幸せに」というコピーもすごく押し付けがましく聞こえます。

ドラマ仕立てにしてる時点でそれが嘘だということはすぐにわかります。

ちなみに、僕は大戸屋が好きです。美味しくヘルシーでコスパの良い食事ができるところが気に入っています。でも、この動画で表現されているような落ち着いたお客さんだらけのお店ではないなと感じているので、ユーザーとしては違和感を感じずにはいられません。

ブランディングを履き違えた典型

企業が植え付けたいイメージを表現するとこういう形になってしまいがちです。ブランドとは企業が目指すものに顧客が賛同して初めて成立への道を歩めます。

この動画は顧客が置き去りにされていると思います。少なくとも僕自身はそう感じました。大戸屋の良さを全然表現できていません。全部つくりものな感じがして、背中がゾワッとします。

昨年12月にガイアの夜明けで大戸屋のブラックぷりが露呈されたことで、急遽イメージアップの策として実施されたプロモーションなんだろうなと思っています。動画が配信されたのが今年の1月ですし、突貫で作ったからクオリティ低いのかもしれません。

イメージ作りで信頼を取り戻すことはできません。信頼を取り戻すためには顧客に対して価値提供をするしかありません。目の前の顧客に良い印象を抱いてもらうために、接客の質を高める以外にないと思います。

好きなお店だけに、残念な気持ちになりました。

動画はこちら

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平岡 大輔

プロモーション領域の端から端までを熟知しているバランス型マーケター。
総合広告会社でTVCM中心にマスメディアのプランニングに従事。
web系ベンチャー企業でクリエイティブ事業部の責任者として多数のwebサイト開発に取り組みながら、EC企業のマーケティングコンサルタントとしても活躍。D2C企業の経営に参画し、年間5億円の広告費を使いながら理論と実践のPDCAを回している。マーケティングのプランニングからディレクションまでを得意領域としており、チームビルディング・チームマネジメントにも精通。

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