0円タクシー

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO38564520V01C18A2000000/?fbclid=IwAR1hj5vL3Hoovi6StottFEOABXDOM60I6eOgTZxD3DcERstyk6uXhiybLhw

 

DeNAが0円タクシーの運用を発表しました。スポンサーが運賃を負担するというモデルで法律をクリアしたようです。広告媒体としてのラッピングタクシーなどはこれまでもありましたが、運賃を0円にしてくれるというユーザーに直接的なメリットを提供できるものはありませんでした。

最初のスポンサーは日清さんだそうです。どん兵衛仕様になったタクシーが紹介されています。乗るのちょっと恥ずかしいくらいのコテコテな様相です。

車内という閉鎖的空間でどん兵衛の広告を見せ続けられたら、嫌でも脳裏に焼き付きますよね。乗る時点ですでに「どん兵衛」に乗り込んでいるような雰囲気も感じられるので、自分ならどん兵衛食べたくなってそうです。

街中を走るので、今までのようなOOHADとしての役割もあり、車内での強制視聴環境もあり、駄菓子をくれるタクシーてのがありましたが、お土産にどん兵衛もらえたりするんであればサンプリングまでできてしまうという、1粒で3度おいしい施策だなと思いました。どん兵衛タクシー乗った!というSNS投稿があれば、PR効果も期待できて4度おいしくなりますね。

世の中への仕掛け作りをやれる場所

事業を作っている企業だからこそ実現できた施策だなと思いました。広告モデルのビジネスなのに広告会社がこれを仕掛けられなかったのは、広告媒体という見方で世の中を切り取っているからだと思います。

0円タクシー自体は、DeNAの展開している配車サービスの認知&登録増のフックとして仕込まれたものだと思いますが、事業に紐づく形での事業展開を実行できるところに面白みを感じます。

広告会社も大手は事業開発など積極的に進めていると思いますが、広告という視点から始められた事業は広告の域を脱しません。その昔、広告業界を目指した人たちがやりたかったこと、やろうとしていたことができる環境は、今はITメガベンチャーにあるのだろうなと今回の件を見ていて思いました。

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