2024年の事業を成長させたいなら…

4月になり新年度という会社も多いと思います。

部署が変わったり、役職が変わったり、新しいメンバーが増えたりと、何かと変化が起こりやすい時期です。

言い換えれば、変化を加えて、去年までとは違う結果を出そうとする時期になります。

人が入れ替わる時、事業が成長するチャンスです。

なぜなら、やる人が変わり、やり方が変われば、結果が変わるからです。

ですが、そうならない場合がほとんどです。

なぜかというと、新しく担当した人がその人の思いつきで事業を動かそうとしてしまうからです。

自らの実績を出そうとする余り、状況を鑑みずに思いこみで進めてしまうと、周囲がついてこれず空回りしてしまいます。

なので、そのことを知っている多くの人は、今までのやり方を踏襲するのが得策だと考えて、今まで通りのやり方に固執しようとします。

そして前提として、現状を変えたくないと思っている人が多いことも挙げられます。

その結果、今までとは変わらない結果を手に入れることになります。

これが多くの組織で陥る「踊り場現象」の原因です。

踊り場現象・・・事業の成長が鈍化し、人が増えても大きな成長に繋がっていない状況のこと

STEP1.目標の具体化とプロセスの可視化

そこで何をすれば良いのかをお伝えします。

まずは、「目標の具体化」とそれを達成するための「プロセスの可視化」です。

同じ仕事を複数で取り掛かっていては大きな仕事はできません。

リソースの無駄が生まれるからです。

1つの仕事を分解して複数人で担当することで、作業効率が高まり、作業者の練度が高まり、生産性が高まります。

分業することで、1つ1つの成果を出すために求められるスキルが具体的になり、人を当てやすくなります。

さらに必要なスキルが絞られるため、採用もしやすくなります。

人が増えれば生産量はアップし、事業はさらに成長します。

そのためにまずやるべきことが、「目標の具体化」とそれを達成するための「プロセスの可視化」です。

その事業の目標はなんなのか?

それは何が、いつまでに、どれだけある状態ですか?

目標を達成するためには、どんなプロセスが必要なのか?

何があれば、どんな状態であれば、目標は達成されますか?

まずはそれを書き出してみてください。

STEP2.具体的なアクションの設定

事業の踊り場から抜け出すためには、「目標の具体化」と「プロセスの可視化」が必要です。

そして、プロセスを前に進めるために必要な「具体的なアクション」が必要になります。

目標は自動的に達成されるわけではなく、アクションの結果、達成されるものだからです。

多くの場合、やっていることをより良くしようという考え方で仕事をしがちです。

ですが、そもそもそのアクション自体が目標達成に対してズレていることがあります。

半年以内の集客をしたいのにSEO対策にリソースを割いているとか、誰も知らない商品なのにwebサイトだけは立派に作るとか。

webでもっと売りたいと思っているのに、web活用にリソースを割いていない企業もよくいます。

目標を達成するためのプロセスを、前に進めるために必要なアクションだけに集中して取り組むことで、限られたリソースを最大化することができます。

それができていない企業は、事業の踊り場から抜け出せません。

具体的なアクションの決め方についてお伝えします。

まずは、プロセスを前に進めるために必要なアウトプットを書き出してください。

そのアウトプットは、誰かが次のアクションを起こすための理由となります。

例えば、ゆで卵を手に入れるという目標で考えてみましょう。

目標:ゆで卵を手に入れる

プロセス:卵を沸騰した水に入れて茹でる

このプロセスを前に進めるためのアクションとして、

①卵を手に入れる

②鍋と水を手に入れる

③水を沸騰させるための火力を手に入れる

④茹でる

が必要になります。

どれか1つでもなければ、目標は達成できません。

このように、目標を達成するためのプロセスを前に進めるために必要なアクションがあれば、不要なことにリソースを使うことがなくなります。

ですが多くの企業が、卵の形を気にしたり、高機能な鍋を手に入れたり、天然水を使ったり、業務用コンロを導入したりしています。

茹で卵を作るだけなのに、必要以上のリソースを余計なところにかけてしまっている状況です。

その結果、事業の成長のためのリソース活用ができず、事業が踊り場から抜け出せず、事業を成長軌道に乗せることができなくなっています。

なので、今やっているアクションが目標を達成するためのプロセスを前に進めるために必須なものになっているかを、一度見直してみてください。

STEP3.メンバーのモチベーションをマネジメントする

ここまで「目標の具体化」「プロセスの可視化」「具体的なアクションの決定」についてお伝えしました。
ですが、これらを決めただけでは事業の踊り場から抜け出すことはできません。
なぜなら、それを正しく実行する必要があるからです。
多くの企業で、使えるリソースが思い通りに使えていないという問題があります。
その原因は、社員のモチベーションです。
人は感情の生き物です。
やる気があればいくらでもやりますが、ひと度やる気を失うと生産性が驚くほどに下がります。
なので、多くの経営者やマネージャーは人をなんとかしようと努めます。
でも、それはほぼ無理です。
なぜなら、人は自分の意志で行動したいと思っているからです。
最近は、社員を機械のように扱い、統制を取ることで仕組み化を進めるようなアプローチも流行っていますが、多くの経営者やマネージャーは一緒に働くメンバーに対してそのような扱い方をしたいとは考えていません。
そのため、事業の悩み=人の悩みとして頭を抱えています。
ですが、これにも解決策はあります。
今の仕事を、社員の目標を叶えるための仕事にすることです。
多くの人が安定的な収入を得るために雇用されて働いています。 「全てを捨ててでも、この会社を大きく成長させることが1番やりたいことです!」なんて社員はいません。
なので、自分のやりたいことやなりたい状態と、会社の仕事によって得られるものを合致させることで、目の前の仕事で成果を出すことが自分自身の目標達成に繋がると思ってもらうことが大切です。
会社の目標を達成することが、自分の目標を達成することに繋がるとわかれば、モチベーションが下がるなんてことはありません。
人がモチベーションを下げてしまうのは、やりたくないことをやっているからです。
誰しも得意なことと不得意なことがあります。
不得意だと思っていることをやる時、時間も手間もかかり、うまくもできません。
うまくできないので評価もされません。
その時、それはやりたくないことだと認識されます。
やりたくないことをやっている時、人のモチベーションは下がります。
なので、得意不得意、やりたいやりたくないを持ち込ませないことで、モチベーションの低下を防ぐことができます。
そのための方法が、自分の目標と会社の目標を合致させることです。
自分の目標を達成するために仕事をしているので、やりたいかやりたくないかは関係ありません。
不得意なことがあっても、目標を達成するための要素なのであれば、前向きに取り組めます。
もし社員が期待通りに動いてくれないことが組織の課題だと考えているなら、会社の期待を押し付けるのではなく、社員の目標と会社の目標を合致させるように働きかけてみてください。
それぞれが違う方向に力を使ってしまっているので、人が増えても事業が成長しないということが起こっています。
力の向きを1つにすることで、今までよりも大きな成果を出すことができます。

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