マーケターとしてより大きな仕事に取り組みたいと考えている方に向けた記事です。
経営者として会社を支える事業を生み出したいと考えているかもしれません。
事業責任者として事業を安定成長させたいと考えているかもしれません。
マーケターとしての実績を作り、より大きな仕事へと取り組んでいきたいと考えているかもしれません。
今は別の仕事をしているけど、マーケティングに興味があり、いつか自分もマーケターとして働いていきたいと思っているかもしれません。
どうすれば望む働き方を手に入れられるのか?
それにはまず自分が今、ビジネスのステージのどの位置にいて、次のステージへと進むためには何ができている必要があるのかを知ることが大切です。それが出発点になります。
仕事の3つのステージ
仕事には役割に応じた3つのステージがあります。
- 事業を考え、必要なリソースを用意し、目的の実現に向けて方向を示すプロデューサー的役割
- リソースを運用して、目的の実現のために目標を設定してその実現を目指すディレクター的役割
- 事業運営のリソースとして、実務を担い目標達成に向けた成果を出すオペレーター的役割
チームの中での役割で言い換えると、
- プロデューサー的役割を担うのが経営者
- ディレクター的役割を担うのがマネージャー
- オペレーター的役割を担うのがメンバー
となります。持たせている権限などによって会社ごとに住み分けが違ったり、呼び方が違ったりもするとは思いますが、大きくはこの3つです。
プロデューサーは1人です。いろんな方向を示されても困るからです。社長が2人いてそれぞれが違うことを言ってたら、どっちに付いて行けばいいんだってなりますよね。
ディレクターは事業の規模(=取り掛かる施策の大きさ)によって複数人になります。1人の人が管理できる人数は30人が限界だと言われています。7人程度が最適だとも言われています。
オペレーターは施策の数だけ必要になります。小規模な事業であれば1人の場合もありますが、規模が大きくなるにつれやることが多くなるため、実行者の数は増えていきます。そのため、基本的に組織はピラミッド型の構造になります。
マーケターとしてのキャリアの上げ方
でも、小さな会社ではオペレーターは複数の施策を担い、ディレクターがオペレーターを兼務していたりします。より小さな会社では、プロデューサーがディレクションもしていたり、場合によってはオペレーター的役割も担っていたりします。社長がめっちゃ営業してたりとか。そういう会社はピラミッドが小さい状態(=会社規模が小さい)だと言えます。
実行の手を増やすためにリソースを投下し、実行の手を最大活用するためにマネージャーを増やし、ピラミッドを大きく育てていくことで、より大きな仕事へと発展させていけます。
現在の役割が経営者であれば、マネージャーを増やしてピラミッドを大きくしていくことで、今いるステージをより高く上げていくことができます。
マネージャーであれば、今いる組織よりもより大きなピラミッドの構成員として、より大きな仕事に取り組むことができます。または、経営者として自分のプロデュースする事業を作ることで、今いるステージより高く上げていくことができます。
オペレーターであれば、自分の仕事を人にやってもらい、その仕事ディレクションすることで、マネージャーとしてステージを上げることができます。
今はまだ何もしていない人なら、まず実務を担うオペレーターとしてそのチームに加わることで、ステージに乗ることができます。
自分が今どの位置にいるのかによって、次にやることが変わります。そして、必ずピラミッドの底辺から始まるということです。これは原理原則です。
実務をわかっていないディレクターがいたとしたら現場はうまく回るでしょうか?マネジメントをわかっていない経営者がいたとしたら?マネジメントに口出しをするオペレーターがいたら?そんなチームはうまくいきませんよね。
大将軍も最初は一兵卒です。それがわかっていれば、今から何をすべきかは明らかです。
マーケターとしてキャリアを上げるためにこれからやること
マーケターとして働きたいと思っている人は、マーケティング実務をまず仕事にすることです。
オペレーターとしてマーケティング実務に携わっている人は、抱えきれないだけの実務を受け取り、それを誰かにやってもらうことです。
マネージャーとしてディレクションをしている人は、別の領域の仕事も受け取り、ピラミッドの裾野を広くしていくことです。
経営者として事業をリードしている人は、マネージャーに権限をわたし、別の事業を起こしにいくことです。
一度、動き出した組織は、マネージャーとオペレーターがいれば成立します。多くの企業が稼げていないのは、リソース活用できるマネージャーとオペレーションできるメンバーがいないからです。
特にマーケティングの仕事で言えば、専門的な仕事だと思われがちなので、需要に対して供給が追いついていない状況があります。これからキャリアアップをしていきたいと考えている人にとっては、好機しかないと言えます。
今いるステージを把握して、次のステージに上がるためにやるべきことがわかったら、あとはそれを実行に移すだけです。
とてもシンプルですよね。
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