ふと降りてきたので書いてみました。
ダイレクトレスポンスマーケティング(DRM)に携わってからもう7年くらいになりますが、DRMにはマーケティングの本質が詰まっています。
ダイレクトレスポンスマーケティングとは、メーカーが直接顧客に販売する手法です。反応を数値化し、科学的に施策選定や結果検証を行っていきます。
認知>興味>理解>検討>購入のマーケティング・プロセスの担い手が分断されないので、すべて自社で行い、全ての状況を把握できる状態を作ることができます。
広告の巨人の言葉
広告の巨人オグルビーも通販広告で修行をしていました。全ての広告人は通販広告をやるべきだという話もしています。
通販の広告には、認知>興味>理解>検討>購入の全てのプロセスを含んでいます。つまり、欲しいと思って買ってもらえる仕組みを前提としています。
彼が活躍していたのは、「広告=マーケティング」だった時代です。過去においては間違いなく「広告=マーケティング」だったと思います。
情報がなく、知ることと買うことの距離が近かったからです。広告活動にマーケティングで実現することが含まれていたようなイメージです。
人々は広告か店頭でしか、商品を知る機会がありませんでした。
便利なものがあると知れば、欲しくなり買いました。
全てのマーケティングはDRMへ
でも今は違います。
溢れた情報によって、企業からの情報はその信ぴょう性を疑われています。その商品の利用者の評価には3秒でアクセスできます。
広告はマーケティング・プロセスにおける最初の接点に過ぎません。
買うを決めるための信用の積み上げはそのあとのプロセスに委ねられます。
ランディングページ、SNSでの口コミ、チャットでのコミュニケーションなど。
さらには、オンラインがインフラとなっている今、全てのマーケティングがダイレクトレスポンスマーケティングになっていると言えます。
これまでの流通を基本とするメーカーや、本部と店舗とが分断されていたビジネスなどでは、施策と結果とが結び付けられませんでした。
そのため、施策はふわっとした結果にしかならず、ふわっとした仮設を元に次の施策を実施するしかできませんでした。
でも、オンラインで申込みを完了させることで、認知から購入までのプロセスを全て把握することができ、施策と結果が結びつきます。
流行りのD2Cとは
メーカーが直接顧客と関係を築き販売していく「D2C」という言葉も流行っています。
これは直接販売することで顧客を良く知れる状況を作り、もっと顧客理解に努め、より高い付加価値の提供に努めて、長く買ってもらえる状態を作ることで、安定的な事業成長を実現するビジネスというだけです。
これってマーケティングそのものですよね。
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