広告業界の不健全な構造

今後、動画に注力することにしている平岡です。

制作チームも整ってきたので、これから少しずつ展開させていこうと考えています。

昨日、制作チームのメンバーからとんでもない話を聞きました。

彼はTVCMの制作をメインで行っていて、とあるコンペに参加したそうです。

某代理店は億単位、某PR会社は数千万円、彼の会社が数百万の制作費で提案したところ、某代理店から横槍を入れられたということがあったそうです。(もっと高く出せ!的な。ありえないですよね。)

僕も代理店経験者なので、通常のCMであれば数千万円くらいが相場だという感覚は持っています。あとはキャストとかロケ先などをもりもりにしていくことによって膨らんでいくようなイメージです。

さすがに数百万円は安すぎるなと感じますが、よくよく考えればハイクオリティな機材も手に入れやすく、技術の進歩によって低コストでの制作も可能な状況になっています。キャスティングにお金を掛けなければ不思議はありません。

また、世の中の多くのTVCMが有数のトップクリエイターに作ってもらう必要のあるレベルではない状況もあります。それをやって意味があるのは、ひとつまみのナショナルクライアントだけです。制作費の10倍以上の媒体費を使えるような企業です。

それらを考えれば、今までの常識を覆す価格帯でのサービス提供も難しくはありません。

実際、彼は代理店の下請けで動画を制作しています。なので、クライアントからすれば代理店に頼むのと同じクオリティの動画を低コストで手に入れることができます。

動画に限らず、制作の現場、広告運用の現場などで、この二重構造、場合によっては三重構造が当たり前になっています。

広告代理店に依存している企業では、ムダな中抜をされている可能性が高いです。実際、これまでもそういう企業の支援に入ってテコ入れをしてきました。

具体的には、月次定例だけ張り切って頭数を揃えて出てくるような広告代理店と事業主の間に入って、代理店のやっていることのムダを省き、代理店にもっと働いてもらうためのオーダーを出したり、必要であれば適任者を紹介したりしながら、マーケティング活動のコスパを高めていく感じです。

僕は、世の中のマーケティングのムダを解消したいと考えています。そのために、代理店の言いなりにならない企業を増やしたいと思って、マーケターの育成や、実践の支援を行っています。

動画チームの彼の話を聞いて、改めてこの不健全なビジネス構造をぶち壊したいと感じました。

なので、これから少し活動的になろうと思います。

新しく始めようと思ったことは、午後にまたご連絡します。

是非、休憩の合間にでもメールを見てください。

よろしくお願いします。

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