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奇抜な広告がターゲットを呼び寄せる
「みすず学苑」という予備校の広告を見たことがありますか?
歴史上の英雄のコスプレやダジャレで構成されたインパクトのある広告は、一度見たら忘れられません。実績や合格率も紹介されていますが、それ以上に独特なビジュアルのインパクトが強烈です。
私自身、最初は「学生の関心を引くための派手な演出」だと思っていました。正直、保護者層には刺さらないだろうとも感じていました。
しかし実は、あの広告には明確な狙いがありました。
広告表現で「顧客を選別」する
公式サイトによると、みすず学苑は次のように答えています。
「あの広告に興味を持つ生徒は、既成概念を超えられる素質を持っている。だからこそ、独自の学習方法に没頭し、2倍の勉強時間・3倍の学習量に立ち向かうことができるのです。」
つまり、広告で「普通じゃない人」をあえて呼び寄せることで、自分たちの学習方針に合う生徒を選び抜いているわけです。
その結果、進学率91.07%を15年連続で達成するという実績につながっているのです。
広告の役割を正しく理解する
広告の役割は「買ってもらうこと」ではありません。
購買プロセスの最初のステップとして、
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知ってもらう
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興味を持ってもらう
この2つを果たすことが広告の本質です。
しかし、多くの企業は広告に「全部盛り」を求めがちです。商品の魅力を全て伝えようとして、結局「何も伝わらない広告」になってしまうケースも少なくありません。
媒体選びより大切な「何を言うか」
広告を出すとき、ターゲットを決めて「誰に・どこで・いつ」届けるかを考えるのは当然です。
ですが、それ以上に重要なのは 「何を言うか」「どう言うか」 です。
同じ媒体に出稿しても、表現次第で結果は大きく変わります。
広告代理店は次々と新しい媒体を提案しますが、クリエイティブの中身が改善されなければ成果は変わりません。
実際、オンライン広告で細かくセグメントするほど出稿コストは上がります。にもかかわらず、得られる反応が弱ければ意味がありません。
クリエイティブでターゲティングする
私はメディアプランニングをする際、細かいセグメント設定にこだわりすぎません。
むしろ、できるだけ広く見せて、クリエイティブで自然に選別する ことを意識します。
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広告を見て「自分向けだ」と感じる人だけが反応する
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その結果、広告費を抑えつつ、濃い見込客を集められる
これはまさに、みすず学苑がやっている「広告表現そのものでターゲティングする」方法です。
まとめ:広告は「誰に」ではなく「何を」で差がつく
広告は単なる告知手段ではなく、顧客選別のための強力なフィルターです。
みすず学苑の奇抜な広告は「好き嫌いが分かれるからこそ、ターゲットだけを引き寄せる」仕組みになっています。
👉 あなたの広告は「誰に届けるか」だけを考えていませんか?
👉 「何をどう伝えるか」によって、欲しい顧客だけを自然に集める設計ができていますか?
広告クリエイティブは単なる見せ方ではなく、ターゲティングそのものになり得るのです。
参考:http://feely.jp/44490/2/
出典:misuzu-gakuen.jp