マーケターは起業家

9/28(金)に開催された都市型マーケティングカンファレンス「Ne Plus U (ネプラス・ユー)」に参加してきました。

ブランドサミットなどを手掛けるナノベーションさんが手掛けた初の1,000人規模の招待型イベントです。

ブランドサミットは先進的な取り組みをしているブランド企業や、その取り組みを支えるパートナー企業が、知識の共有や意見の交換などを行うクローズドの合宿です。

大企業が主役のイベントなので、個人的には積極的に参加していなかったのですが、今回は無料かつ都内開催ということもあり、息抜きも兼ねてガッツリ参加してきました。

最初のセッションでは、あまり表舞台には出てこないP&Gの現役のマーケター大倉さんが登場。34歳にして日本のヘアケア商品のマーケティング統括をしているという次世代スターです。

「ブランドとしてどうあるべきか?」というような話がサミットなどではよくされています。

ブランドサミットなどでの話は高みに登られている方の話が多いので、どうしても抽象論になりがちです。そこから自社ならどうか?を考えて噛み砕く必要があります。

大倉さんのお話は、もちろんそういうブランド論的な話もありましたが、実際に自分がリーダーとして社内を動かしている現役のマーケターならではの話もあり、かなり共感しました。

冒頭で「マーケターは起業家」と話されていたのですが、まさにそれを体現されていました。目的を投資家への利益還元に置き、そのための変数として売上の最大化・費用の最小化を設定し、それを実現するためのトリガーとして施策を捉えていました。

整理されると当たり前の考え方ですが、一つの施策だけをこねくり回して「成果が出ない」と悩んでいるマーケティング担当者の方も多いと思います。

役割としてのマーケティング担当者なのか、事業を担うマーケターなのか、その違いは大きいです。それをまさに投じてくれていたセッションでした。

セッションで登壇される方は聞いてくれる人がいないと登壇できないので、参加されている方が「ウッ」となることはあまり話さない印象です。

でもゲストで呼ばれただけの大倉さんはそんなことを気にせず、本当のことを伝えることによって、もっとやらないといけないということを、会場のマーケター達に感じさせてくれたと勝手に思っています。

朝イチでこの話を聞けたことで、それ以降のセッションもより深く楽しむことができました。

他にも収穫がいろいろとあったので、またシェアします。

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