ゴールデンボンバーとUSP

  1. プランニング

昨日の帰宅後、奥様が録画していたバラエティ番組を見ていました。

「おしゃれイズム」というトーク番組で、ゲストはゴールデンボンバー。

ゴールデンボンバーといえば、一見バンドのように見えて、ボーカル以外はエア演奏(演奏しているフリ)と盛り上げ役の異色バンドです。


特徴的なのはライブパフォーマンスで、毎回「今日はどんな演出なんだろう?」という観客の興味をそそります。「女々しくて」というヒット曲1本でここ数年、人気の絶えないグループは異例じゃないですかね。

番組を見ていて驚いたことがあります。なんとライブの演出もボーカルの鬼龍院翔さんが全て考えているそうです。パフォーマンスをする3人がメインで考えているのかと思いきや。3人は決まったことをやってるだけでした。


曲も作らない、楽器も演奏しない、演出も考えない。まさにヒモと言える関係性(笑)

パフォーマーの3人は「鬼龍院さんありがとう。お世話になっています。」の姿勢を崩さず、自分たちがダメなことを自虐的にネタにしていて、ツボにはまりました。

ヒモっぷりが相当だと感じていたところに、”新曲もファンと同時に知ることがある”という話をされ、思わず飲みかけの中華風かきたまスープを吹き出しました。


彼らの偉業知ってますか?

彼らは「女々しくて」だけで紅白に4年連続出場しています。同じ楽曲で4年連続出場は夏川りみさんの「涙そうそう」以来だそうです。今年も出場できればギネス更新!


「今年はどんな演出なんだろう?」という紅白ファンの期待が寄せられている、まさに白組の小林幸子ポジションを確立しつつあります。

何故ここまでかれらが注目を浴びるのか?

それは、音楽の世界にお笑い(おふざけ?)を持ち込んだグループが他に居なかったからです。お笑いの世界で同じことをやっていても、ここまでファンがつくことも、メディアに引っ張りだこになることもなかったはずです。


音楽の世界でやったからこそ、楽器も惹かない、カラオケ状態のバンドでもここまで人気が出たのだと思います。

これがUSPというやつです。Unique Salling Proposition。独自の売りのことです。

マーケティングの現場では優劣で使われていることを多く見かけます。でもそれはUSPではありません。USPはユニーク(独自的)でなければいけません。


例えば、うちの商品は従来製品よりも100g軽い、有効成分が5000mg配合、従来品は2ヶ月が限度でしたがこれは3ヶ月持ちます。これらは全て、独自性ではなく、優位性です。他と比べられるものはUSPではありません。

他に類を見ない商品だからこそ、注目され、その価値を感じてもらえます。優位性はその時は1番だったとしても、いずれそれよりも優位な商品が登場します。するととたんに顧客はそっちへ流れます。その時あなたができることは、価格を下げることだけになります。

他社が一朝一夕では真似できないユニークな顧客への提案が何なのか?を考えなければいけません。

あなたのUSPもまた一朝一夕でできるものではないので、これを見つけることがとてもむずかしいのですが、それだけビジネスにとって重要な要素だと言えます。

 

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平岡 大輔

プロモーション領域の端から端までを熟知しているバランス型マーケター。
総合広告会社でTVCM中心にマスメディアのプランニングに従事。
web系ベンチャー企業でクリエイティブ事業部の責任者として多数のwebサイト開発に取り組みながら、EC企業のマーケティングコンサルタントとしても活躍。D2C企業の経営に参画し、年間5億円の広告費を使いながら理論と実践のPDCAを回している。マーケティングのプランニングからディレクションまでを得意領域としており、チームビルディング・チームマネジメントにも精通。

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