5日間で700万本!?

「パルワールド」をご存知ですか?

日本の企業が販売しているPCゲームソフトです。

なんとこのゲーム、発売から5日間で700万本売れるという快挙を遂げています。

最大同時接続は170万人に到達し、世界でも注目されているゲームとなっており、開発会社も想像を大きく上回る状況に、慌てふためいている状況のようです。

ゲームのクオリティの高さが人気の理由ではありますが、ポケモンのパクリだというアンチの声の広まりが、話題に拍車をかけている側面もあります。

フォロワーが増えれば増えるほどアンチも増えていくので、それだけ多く人を満足させられている商品だと考えています。

パクリは悪だという考え方がありますが、徹底的にパクれという考え方もあります。

どちらが正しいのでしょうか?

正解は、どちらも正しいです。

他社の著作物を使用して何かを作ることは法律に違反します。

ですが、何かを作る時、何もないところからは作れません。

世界に生み出されるものは基本的に、何か元となるものが既に存在します。

要素と要素の組み合わせは、新しいものを生み出すための鉄板の公式なので、既にあるものの要素をパクるのは必須だと言えます。

パルワールドはポケモンのパクリなのか?

モンスターが登場する、モンスターを捕まえて仲間にできるという設定はポケモンと同じです。

最近のゲームによくあるオープンワールドでサバイバルをするという設定は、ポケモンにはありません。

これによって新しいゲームとしてこの世に存在していると言えます。

ビジネスも同じです。

他社の事業をパクったと言われても気にする必要はありません。

本来はオリジナルをパクったものは偽物とされますが、偽物を欲しいと思う人はいません。

いたとしても本物を手に入れることが難しいので、偽物で満足するという妥協です。

つまり、パクられたとしてもオリジナルとしてのクオリティを保っていれば、なんら問題ないのです。

偽物の登場によって市場が拡大するというメリットまであります。

パクリに対して必要以上に過敏なのは、自分達より良い商品を作られることへの恐れだと考えています。

もちろん知財を守るということも売り手としては重要な手段ですが、選ぶのは顧客です。

パクリだと言われても、より多くの顧客が本物だと感じて買えば、それは本物ではないでしょうか。

検索エンジンもSNSも、オリジナルを登場させたのは、今メジャーになっている企業ではなかったりします。

商品が良いか悪いかを決めるのは、顧客です。

売り手がそれを決められる理由はありません。

顧客に選ばれる商品にするために、質を高めることが私たちが取り組むことです。

ーマーケティングは一日にして成らずー
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平岡 大輔

株式会社テマヒマ 代表取締役/マーケティング歴20年/事業成長に悩む企業のweb集客ROI改善を支援/売れるLP改善を得意とし、大手から中小企業まで100本以上のLPを改善/著書『売れるランディングページ改善の法則(技術評論社)』

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