「ガイドが嘘しか言わない」という、前代未聞のガイドツアー『嘘のツアー』が話題になっています。
通常は、観光地の歴史や特徴などをガイドさんが紹介してくれます。
でも、同じ話をなん度も聞きたいと思う人はいないですよね。
なので、よっぽどその土地を気に入った人でなければ、同じ観光地に何度も訪れません。
ですが、「ガイドが嘘しか言わない」というエンタメ要素がプラスされることで、観光地ではなく嘘ガイド自体に面白さを感じて参加したいと思う人が出てきます。
実際に浅草で実施されるこの観光ツアーには300人の応募があり、枠を増設したそうです。
嘘ばかりの観光ガイドって気になりますよね(笑)
浅草などの観光地は一回行ったら満足することが多いです。
そのため毎回新規顧客を集めることになります。
ですが、浅草に行きたいと思う人はいなくても、嘘ツアーに参加したいと思う人はいます。
浅草という商品が「ガイドが嘘しか言わない」という付加価値によって別の商品になり、その商品に興味を持つ人を生み出しています。
これはマーケティングの3つのアプローチの1つ「商品を変える」にあたります。
今売っている商品に、全く別の価値を上乗せすることで、今まで興味を持っていなかった人を惹きつけることができます。
商品が売れない時、そこにどんな価値を上乗せできるかを考えてみてください。
p.s.
商品を起点にするのではなく、見込み客の興味のありかを起点にするとアイデアを出しやすくなります。
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