【効果的な広告クリエイティブとは?】
アサヒスーパードライがVALORANTというゲームのアジア大会で流しているCMです。
おそらく誰これ?というリアクションですよね。
ゲーム配信者を起用して、ゲーム好きの人の注目を集めるクリエイティブになっています。
esportsは若者に人気のエンタメコンテンツです。
最近ではセブンイレブンがゲーム会社のオフラインイベントに協賛するなど、プロモーションの機会として活用する企業の幅も広がっています。
ですが、せっかくターゲットにリーチできるとしても、クリエイティブを間違えればただの広告(自分たちにとって邪魔なもの)という扱いを受けてしまいます。
国内で最も人気のesportsゲーム「VALORANT」の大きな大会でCMを流せるからといって、テレビで流しているいつものCMを流しても「あ、ビールもスポンサードしてるんだ」くらいの反応しか得られません。
ですが、ゲーム界隈で活躍している人を起用したオリジナルCMにすることで、「あ!」という驚きを生み、CMに対しての注目を集めることができます。
もちろん新たに撮り直す手間と費用はかかりますが、費用対効果で考えれば無駄な投資にはなりません。
(見たところそこまで予算かけずに撮ってそう)
多くの企業が広告を出すことが目的になってしまっています。
どこに出そうか?だけに注力して、お金を使い続けています。
どれだけ人が集まる場所や、人気の媒体に出稿したとしても、邪魔なものとして扱われたり、無視されてしまっていては、広告費をドブに捨てているようなものです。
なので、その広告を見る人が「!?」と思うようなクリエイティブにする必要があります。
広告会社で働いていた時、OOH広告のプランニングも良くしていたのですが、駅中の広告などは基本無視されます。
みんな目的地があり、前を向いて歩いているので、広告媒体は景色でしかないからです。
そこで、特殊なシート貼りをしたり、ノベルティを貼り付けたり、水槽を設置したり、ホログラムを使用したりといろんな工夫で、広告を目にした人の「!?」を生み出して、広告に注目してもらうようなことをやっていました。
これらは日常と違う風景になる広告の出し方によって注目を集める手法です。
そうすることで、スルーする人が目を止め、足を止め、広告に注意を払ってくれるようになります。
普通に考えれば当たり前だよねと思うかもしれませんが、未だに広告を出せば見てもらえると思っている広告主や広告代理店は多いです。
自分たちの生活を考えれば、広告に注意を向けていないことは明らかですよね。
なので、その広告に触れる人が「!?」と感じるようなキャッチーなクリエイティブが必要です。
アイデアを出すコツとしては、ターゲットの想定を崩すクリエイティブの作り方をすることです。
ご紹介したスーパードライのCMの場合は、人気のesports大会を観る人はどんな人なのかを考えて、ゲーム好きの人が知っている人、普段CMに出ていないような人を起用することで「!?」を作っています。
脳は知っていることを「あー、あれね」という感じで処理します。
この時、注目は生まれません。
なので、脳が「あー、あれね」と処理できない情報を与えてあげることで、ターゲットの「!?」を引き出せるということです。
今やっている広告のクリエイティブに、ターゲットの「!?」を引き出す要素は入っていますか?
ーマーケティングは一日にして成らずー
コメント