自分がどうしようもなくやりたいアイデアが最後には勝つ

先日、いろんな講師を招いてマーケティングを勉強する無料の大学「勝手にマーケティング大学」に誘っていただき参加してきました。

今回の講師は、チームラボ株式会社 カタリスト京都精華大学共創デザイン研究員 椎谷 ハレオさんと、株式会社Blabo代表取締役CEO 坂田 直樹 さんを招いて、『日本と地方を元気にする!共創マーケティングの最先端を知る!』というテーマで開催されました。

「Blabo」は、誰でも企業のアイデア会議に参加できるというサービスです。企業のお題に対して集められた消費者からのアイデアを、貴重な市場の意見として編集し、商品企画や販促企画に落とし込んでいく、まさに事業を共創していくための場所と機会を提供しているサービスです。

一般人からアイデアを集めるというと、思いつきのようなものが多くて使い物にならないのではないか?と思いましたが、そのアイデアをそのまま使うということではなく(実際そのまま使えるものはほぼないそうです)、集まったいろんな切り口から消費者の求めるもの、認めてもらえるものに企画を作り込むことで、これまで発想できなかったアイデアとなって世の中に送り出せるということでした。

坂田さんは良いアイデアとはなんなのか?という問いに対して、「誰の何を解決する糸口なのか?」を考えるという回答をされていました。

マーケティングをしている身としては、「アイデア=糸口」という表現はすごく腑に落ちました。アイデアが全てを解決する魔法ではなく、あくまで切り口であり、入り口であり、いろんなモノコトをそこに通過させていくことで、はじめて企画として成立して世の中に届けていけるのだと思っているので共感できました。

 

個人的にはハレオさんの口から出た話もすごく参考になりました。

・何故ハロウィンがここまで流行っているのかを考えればヒントがある

・若い子の発想を伸ばすことが大人の役割

・次の日に思い出せるくらいのネーミングでないと良いアイデアではない。人に伝え易いものでないと生きていけない

・アイデアはそれを何が何でも実現したい人が居て、そこに人が寄り集まって押し上げていくような動きが生まれないと実現しない

・自分がどうしようもなくやりたいアイデアが最後には勝つ

・売れるものを考えがちだけど、自分が作りたいものを徹底的に仲間を集めてやらないと薄っぺらいものになる。その時点で負けている。

・アイデア出しは文字よりも絵でやる方が良い

・やりたいやつ、おもしろいやつとやるのが結果的に良いメンバーとやることになる

このお二人のお話を同時に聴けたのが良かったなと思っています。坂田さんは課題を抱えている事業者が居て、その人の課題を解決するためのアイデアを探し、作っている人。発想の起点に相手がいるマーケティングをしています。

一方ハレオさんは、アイデアを通して世の中に新しい、自分がおもしろいと思えるものを発信し、それをおもしろがり、楽む人たちを増やしていく人。発想の起点が自分で、あるべきを形にしていくために、周囲をフィットさせていくマーケティングをしている印象を受けました。

<学び>

新しいものを生み出すためのアイデア出しでは、「高校生のように発想する」ことが大切。

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