広告の良し悪しを決めるもの

広告クリエイティブは訴求が肝心です。

訴求というのは、見込み客が欲しいと感じる購入のきっかけとなるもののことです。「お!これは!」というリアクションを得られるような情報と考えてください。

訴求が刺さる、刺さらないという言い方をしたりしますが、要は見込み客が求めることを伝えられているかどうかということです。

こんな広告がありました。

訴求したいことを目立たせるのがセオリーです。この広告クリエイティブで訴求していることは、「アルコール配合」です。

でも果たして「アルコール配合」が訴求としての役割を担えているのかという疑問があります。

見込み客が求めているのは、課題の解決です。なので、商品が提供するベネフィットを伝えることが訴求に繋がります。ベネフィットとは利用することで手に入るプラスの結果、課題が解決された状態のことです。

アルコール配合はベネフィットではないですよね。アルコール配合されたシャンプーを探している人がいれば、その人にとっては「お!これは!」というリアクションを得られますが、「自分の頭皮にはアルコールが必要なんだ!」と思ってる人ってあまりいないですよね。そもそもアルコール自体が皮膚に良いものではないですし。。

企業がやりがちな伝わらない広告の典型です。こんな特徴がある!と押し出すだけのパターンですね。

この広告の場合、「アルコール配合」ではなく「頭皮に清涼感」をより目立たせなければいけません。頭がムレる、すっきりさせたいという課題の解決ができることを伝える必要があるからです。

顧客は、特徴から得られるベネフィットを求めています。自分の課題解決のための商品だと感じなければ、商品に興味は持ちません。

なので、まずベネフィットを伝えることを意識して広告を作るようにしてください。

 

平岡 大輔

株式会社テマヒマ 代表取締役/マーケティング歴20年/事業成長に悩む企業のweb集客ROI改善を支援/売れるLP改善を得意とし、大手から中小企業まで100本以上のLPを改善/著書『売れるランディングページ改善の法則(技術評論社)』

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