事例から見るマーケターに必要なスキル

  1. 事例

2メートル離れて読むと「粋な文字」が浮かび上がるという岐阜新聞が掲載した広告がネットで話題になっています。

自分を守るため、
大切な人を守るため、
今は人との距離を保ちましょう!
またいつの日か、
いつもの距離を取り戻すために、
ソーシャル・ディスタンス。
2m以上離れて、
この紙面を見てください。
皆さんの想いが現れます。
一日でも早く平穏な日常が
取り戻せますように。

2m以上離れて紙面を見てみると、

 「離れていても 心はひとつ」

という文字が隠されていることがわかるようです。(原本ないので試せてないですが)

最初、SNSでこの広告が話題にされているのを見た時は「どうせまた広告賞狙いの、売上には繋がらないエンタメ重視の広告やろうな」と思って気にしてませんでした。

でも「2年目の営業部員がパワポで作った」という見出しに興味をひかれて記事を読んでみると、新聞社の企画で社内の若手メンバーが作成したというこの広告ができた背景を知り、とても良い広告だと思いました。

メディアは情報を発信して、受け手に新しいことや気付きなどを提供するところに存在意義があります。より多くの人へ届けるために、伝えたいことをただ文章で表現するのではなく、今回のようなデザインを用いたことでより多くの人の興味をひけました。情報に触れてくれる人を増やせたことで、情報を届けるという目的を果たせた事例です。

なぜこの広告が作れたのか?

新聞社なのに活字だけで解決しようしなかった試みと、それを社内の若手社員の発案を元に行ったことに感動しました。

社外のデザイナーに頼めばいくらかかったでしょうか?広告代理店に頼んでいたとしたら?

お正月に逆さ読みで話題になった広告がありますが、コピーライターにいくら払ったのか、制作費でいくらくらいかかったのか、それによる効果は如何ほどだったのか、と考えると、自分たちでできることはたくさんあるなと感じさせられます。

もちろんデザイン化するところはスキルが必要な部分なので、誰にでもできる仕事ではありません。でも、こういうメッセージならどうだろうか?こういう届け方ならどうだろうか?と考えるのは、誰にでもできる仕事です。

そして誰よりも自社のビジネスについて本気で考えられるのは、自分自身です。最初からうまくいくものではないですが、アイデアはプロの人だけのものではありません。

岐阜新聞の2年目営業部員の方は、自分にできることは何なのか?メディアとしてもっとたくさんの人にこのメッセージを届ける方法はないか?人の興味をひいているものにはどんなものがあるのか?そういうことを必死に考えて、この手法にたどり着いたのだと思います。

そして、それを実現させるために自分の持っているスキルでなんとかアウトプットし、実現に向かわせました。

マーケターに必要なスキルは何か?

顧客理解力、データ分析力、施策理解力など、人によっては財務など経営に関する力も必要だという人もいます。いろいろと挙げられていますが、最終的にアウトプットする力が最も重要だと思っています。

なぜなら、成果はリアクションだからです。こちらのアクションに対して見込客が反応し、購入というリアクションを取ります。なので、どういうアクションを取るのか、何をアウトプットするのかによって、リアクションは変わります。

どんなに優れた商品やアイデアも、相手に伝わらなければ存在しないのと同じです。

見込客の興味を引くために何を伝えるのか、どう伝えるのか、それが肝心です。

アウトプットするために必要なのが「クリエイティブ力」です。幅の広い言葉ですが、ここでは表現作成力という意味で考えていただければと思います。

顧客をどれだけ理解できても、それを活かせなければ意味がありません。

データを見て課題を見つけられても、どう対処すればいいのかわからなければ意味がありません。

施策に詳しくても、そこに乗せる表現を作れなければ意味がありません。

見込客が最終的に受け取るのは、目の前にある表現だからです。

 

何を伝えるのか、伝えるためにどんな表現が効果的なのか、それを作れないとマーケターとしてのアクションは取れないと言っても過言ではありません。

新聞社の2年目営業部員ができることです。我々にできないことはないですよね?

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200508-00000002-withnews-sci.view-000

p.s.

内部のスタッフ、外部のパートナーに最終的なアウトプットをしてもらうとしても、その人達に対してのクリエイティブ力は必要になりますよね。

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平岡 大輔

プロモーション領域の端から端までを熟知しているバランス型マーケター。
総合広告会社でTVCM中心にマスメディアのプランニングに従事。
web系ベンチャー企業でクリエイティブ事業部の責任者として多数のwebサイト開発に取り組みながら、EC企業のマーケティングコンサルタントとしても活躍。D2C企業の経営に参画し、年間5億円の広告費を使いながら理論と実践のPDCAを回している。マーケティングのプランニングからディレクションまでを得意領域としており、チームビルディング・チームマネジメントにも精通。

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