広告無視フィルターの突破法

  1. 事例

みすず学苑の広告から人間が減ってました。

東京で電車に乗っている人であれば1度は目にしたことがあるはずの広告です。

登場人物が地味に変わっていっているシリーズものです。

なんでこんなヘンテコなクリエイティブにしてるんだろう?と思う人も多いと思います。

広告の役割

オフライン広告の多くは認知目的で行われます。

なので、目立たなければダメです。

どんなにお金をかけて綺麗なクリエイティブを作っても、注目を集められなければ存在しないのと同じです。

特に街中や電車などでは広告は背景と化します。人の基本機能として広告を無視するというフィルター機能が備わっているからです。

そのフィルターを突破できるクリエイティブを作れるかどうかが、広告では重要になります。

みすず学苑の広告は見たくないと思っても注意を持っていかれるクリエイティブです。

認知広告の目的を見事に果たしている広告と言えます。

ふざけた広告の真意

でも、ここまでの話だと、「ただ注意を引けばいいという話ではない」という議論が起こります。

こんなふざけた広告で注意を引いたとしても、この商品に興味を持つ人なんていないでしょ?と大半の方が感じると思います。

実はそこがみすず学苑の狙いです。

みすず学苑はハイレベルを目指す子供ではなく、そもそも勉強が嫌いできないと感じている子供がメインのターゲットです。

なので、他社と同じような真面目な子供がしっかりと将来を見据えているようなクリエイティブや、難関校突破!的なハイレベルを売りにするような広告で集客をしても、自社が求めている顧客が集められません。

そういう塾とか勉強に対して毛嫌いするような子供に来てほしいと思っているので、ふざけた広告を出しています。

どうせ行くなら面白そうなここがいいな、という判断基準が子供の中に作られるということです。

勉強嫌いな子供を持つ親としては、どこでもいいから塾に行って勉強してほしいと思っているので、子供が自分で選んだところならそれでいいという判断になります。

その設計がうまく行っているから、この訳のわからないシリーズでずっと広告し続けているのだと思います。

どんな顧客に来てほしいのか、その顧客がどんなクリエイティブを好むのか、それを理解した上で広告を作らなければ、他と大差ない広告ばかりになってしまいます。

他と大差ない広告は、私たちの広告無視フィルターにすぐかかってしまいます。

 

自社の広告クリエイティブを見てみてください。

他社の広告と大差なければ、その広告は完全に無視されています。

 

5000円で売れる仕組みを作るスキルを手に入れる
マーケティング道場ONLINE

申込はこちら
平岡 大輔

プロモーション領域の端から端までを熟知しているバランス型マーケター。
総合広告会社でTVCM中心にマスメディアのプランニングに従事。
web系ベンチャー企業でクリエイティブ事業部の責任者として多数のwebサイト開発に取り組みながら、EC企業のマーケティングコンサルタントとしても活躍。D2C企業の経営に参画し、年間5億円の広告費を使いながら理論と実践のPDCAを回している。マーケティングのプランニングからディレクションまでを得意領域としており、チームビルディング・チームマネジメントにも精通。

記事一覧

関連記事

売値を高める価値観の力

この画像を見て、自分なら買うだろうな〜と思いました。その理由についてお話します。先日のMarketing Media Dayの講演で、…

広告の良し悪しを決めるもの

広告クリエイティブは訴求が肝心です。訴求というのは、見込み客が欲しいと感じる購入のきっかけとなるもののことです。「お!これは!」というリアクションを得られるような…

買わない人を顧客にする方法

1つの言葉だけで顧客を増やすきっかけを作った事例です。冷凍餃子でお世話になっている味の素さんが素敵な投稿をしていました。「手抜き」という言葉には後…

デザインとは問題解決である

我が家は土曜夜と日曜日は僕のワンオペ育児です。子供のご飯は奥様が作り置きしてくれているものを用意します。僕はだいたい味の素の冷凍餃子を食べます。簡単に作れて、おいしい…

マーケティング駆け込み寺「陶板壁材」

マーケティング駆け込み寺。今回のご相談はこちら。【経緯】粘土瓦ではトップメーカーですが、近年市場規模(新築住宅着工数)の減少と金属屋根などの他素材メーカーがシ…