「居酒屋それゆけ!鶏ヤロー!」という居酒屋が若者に人気で店舗数を増やしているようです。
学生街を中心に展開しているこのお店が、多くの若者に人気の理由の1つが驚きの安さです。
レモンサワーは55円(税込み)でハイボールは109円(税込み)。「濃いめ」は上乗せ料金なしで提供する。時間制限がなく、閉店まで飲み放題の「エンドレス」は税込み2199円と破格!
大学時代を思い返すと、イベントの打ち上げは基本閉店まで飲み続けていたなと。。
飲み代が1番かかっていた記憶がありますw
それが2199円で飲み放題ならめちゃめちゃありがたいです。
若者に流行るのもわかります。
悪酔いする安酒が提供されていると思うので、僕は行きたくありませんがw
とはいえ、学生は美味しいお酒を飲むのではなく酔うために飲み会をしているので、これはニーズがマッチしているビジネスモデルだと言えます。
僕も大学時代は、会が盛り上がってくるとその店のまずい日本酒を一気飲みし続けるという謎の行動をとっていましたし。毎回100本くらい飲んでた気がしますw
他にもやっすい焼酎をビールで割って一気に飲み干すとか、あえて酔うための飲み方をしてました。
「酔えねぇやつは人間じゃねえ」的な空気感があり、会が終了に近づくと店の周辺の至るところに屍が転がっているのが日常でした。
その経験のお陰で広告会社員時代も、日々繰り広げられる飲み会クエストをクリアし、存在感を出すことができていたと思います。(脱線)
鶏ヤローの話題に戻りますが、人気の秘密は安さだけではありません。
他の居酒屋にはない体験も人気の秘密だそうです。代表的なのが、1杯3.5L入りの「盃ハイボール」や、店員が客の口に酒を放つ「テキーラ水鉄砲」。果ては、店員からのビンタサービスもある。ぶたれた客は当然痛い上、税込み500円と有料だが、場が盛り上がると人気だ。
ウケますよねw
若い人は酒を飲まないと言われてますが、みんなでバカやって楽しみたいとは思っています。
その選択肢にお酒がないだけです。
これは間接市場に対するアプローチです。
お酒を飲みたい人にお酒を売るのが直接市場に対するアプローチです。
お酒を飲むことを求めてない人に、お酒を売るのが間接市場に対するアプローチです。
お酒を飲みたいと思っていない人にお酒の良さを伝えるのではなく、楽しい時間を過ごしたいと思っている人に楽しい場を提供する、というマーケティングアプローチです。
お酒を飲む場の雰囲気、酔っ払ってバカが加速する状況、何かわからないけどとにかく楽しかった時間、飲み過ぎで辛い思いの共有など、彼らが求めている「楽しい感覚」を提供するエンタメとしてお酒や居酒屋を活用できれば、十分に求められるサービスになります。
ただし、若者をターゲットにする場合は価格が安くないと彼らの選択肢からは外れてしまうので、品質よりも価格を重視した商品設計にする必要はあります。
薄利多売になるので、これからの時代には合わないかもしれませんが。。
p.s.
泥酔した客が溢れて揉め事が多そうなお店なので近づきたくはないですねw
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