人を引きつける広告の作り方

  1. 事例

広告の正しい使い方についてのお話。

お酒を飲んでいる時にポカリスウェットを飲むと酔いが回りやすいという話を聞いたことありませんか?僕は大学生の頃に聞いてから、ずっとこの話を信じていました。

でも実際はそんなことはないという動画コンテンツがポカリスウェットのFacebookページで投稿されていました。

自分的に衝撃の事実でした。10数年間信じていて、自身の行動にも影響を与えていたことが実は誤解だったと知り、驚きを隠せずすぐにシェアをしてしまいました。

普段、企業の投稿はさらりを流すのですが、このポカリの投稿はタイムラインに流れてきたゆるいイラストにまず目を引かれて手を止めました。

そして、酔うためにポカリと一緒にお酒を飲むという話題が出たので、「そうそう、それすると酔いやすいねんなー」と自分の中の知識に寄り添わせて共感をしていると、「それは違う」という衝撃の事実が伝えられ、思わず思考停止し、最後まで視聴してしまいました。

ポカリには飲んだ翌日の水分補給としてかなりお世話になっています。30超えた辺りから二日酔いになりやすくなったので、飲んだ翌日はだいたい1リットルボトルを買って飲んでいます。

飲んだ直後は体内にまだアルコールがある状態なので、水分補給として飲むと余計に酔いが回るから危険だと思って、飲み会直後のポカリは避けてきました。

でもこの話が本当なら、吸収しやすい水分補給を早いタイミングですることによって、翌日の二日酔いが楽になるということです。

10数年間の固定観念を変えるのはちょっと不安ですが、大企業が自らの発信で言っていることなので間違いはないと信じて、この年末年始には飲んだ直後のポカリで水分補給をしてみようと思います。


広告は「どこに出すか」だけでなく「何を出すか」が重要

ただ「飲んだ後には吸収性の高いポカリを飲もう」という内容であれば、そこまで響かなかったと思います。

ネットを利用する人は商品を探しているわけではなく、役に立つ情報(コンテンツ)を探しています。今回のポカリの動画は、まさにコンテンツです。誰もが気をひかれるコンテンツはニュースです。新しい発見はいつも人を引きつけます


特に今回のコンテンツのように、相手の信じていることが真実ではないというネタは特に人をひきつけます。なぜなら人は間違いたくないからです。間違った知識を披露してしまうことによる、「羞恥」を避けたいという根源的な欲求を持っているからです。

世の中の多くの広告はただ商品の特徴を述べているもの、企業の伝えたいイメージを推しつけてくるものばかりです。そこに新たな発見や共感が無ければ、広告を見た人の心を動かして、行動へと相手の態度を変えることはできません。


ポカリ動画は新たな発見を提供しただけでなく、視聴者である僕の飲み会直後の水分補給にポカリを指名させることに成功しています。つまり、消費者の購入機会の増加(=売上の増加)に繋げられている広告と言えます。

人を引きつけるための効果的な方法


人を引きつけるための方法はいくつかありますが、もっとも使い勝手がよく、効果も高いのは「ニュース性を持たせる」ということです。

広告の出し先であるメディアは情報を媒介するものです。人が情報を求めてメディアと接触している時に、企業の知らせたい情報を見せるのが広告です。

嫌われる広告が多いのは、情報を見に来ている人にとって役に立つ情報ではないものを見せ続けているからです。

誰かの課題を解決するために商品があるのであれば、役に立つ情報を提供することはできるはずです。でもうまくそれができていないのは、「商品を売る」ということが目的になっているからです。もしくは商品の価値がないかです。

広告は手段でしかありません。売るためのプロセスを分解して、広告にどんな役割をもたせるかをきちんと定義することで、誰に届けるべきなのか、どんな情報を届けるべきなのか、どんな届け方をするべきなのかが決まります

あなたの売りたい商品とそれで解決できる課題を持っている人のことをもう少しじっくりと観察してみてください。それができればこのポカリ動画のようなコンテンツを作り出すことができると思います。

参考:https://www.facebook.com/pocarisweat.jp/videos/1341647009180672/
 

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平岡 大輔

プロモーション領域の端から端までを熟知しているバランス型マーケター。
総合広告会社でTVCM中心にマスメディアのプランニングに従事。
web系ベンチャー企業でクリエイティブ事業部の責任者として多数のwebサイト開発に取り組みながら、EC企業のマーケティングコンサルタントとしても活躍。D2C企業の経営に参画し、年間5億円の広告費を使いながら理論と実践のPDCAを回している。マーケティングのプランニングからディレクションまでを得意領域としており、チームビルディング・チームマネジメントにも精通。

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