4月になり新年度という会社も多いと思います。
部署が変わったり、役職が変わったり、新しいメンバーが増えたりと、何かと変化が起こりやすい時期です。
言い換えれば、変化を加えて、去年までとは違う結果を出そうとする時期になります。
人が入れ替わる時、事業が成長するチャンスです。
なぜなら、やる人が変わり、やり方が変われば、結果が変わるからです。
ですが、そうならない場合がほとんどです。
なぜかというと、新しく担当した人がその人の思いつきで事業を動かそうとしてしまうからです。
自らの実績を出そうとする余り、状況を鑑みずに思いこみで進めてしまうと、周囲がついてこれず空回りしてしまいます。
なので、そのことを知っている多くの人は、今までのやり方を踏襲するのが得策だと考えて、今まで通りのやり方に固執しようとします。
そして前提として、現状を変えたくないと思っている人が多いことも挙げられます。
その結果、今までとは変わらない結果を手に入れることになります。
これが多くの組織で陥る「踊り場現象」の原因です。
踊り場現象・・・事業の成長が鈍化し、人が増えても大きな成長に繋がっていない状況のこと
STEP1.目標の具体化とプロセスの可視化
そこで何をすれば良いのかをお伝えします。
まずは、「目標の具体化」とそれを達成するための「プロセスの可視化」です。
同じ仕事を複数で取り掛かっていては大きな仕事はできません。
リソースの無駄が生まれるからです。
1つの仕事を分解して複数人で担当することで、作業効率が高まり、作業者の練度が高まり、生産性が高まります。
分業することで、1つ1つの成果を出すために求められるスキルが具体的になり、人を当てやすくなります。
さらに必要なスキルが絞られるため、採用もしやすくなります。
人が増えれば生産量はアップし、事業はさらに成長します。
そのためにまずやるべきことが、「目標の具体化」とそれを達成するための「プロセスの可視化」です。
その事業の目標はなんなのか?
それは何が、いつまでに、どれだけある状態ですか?
目標を達成するためには、どんなプロセスが必要なのか?
何があれば、どんな状態であれば、目標は達成されますか?
まずはそれを書き出してみてください。
STEP2.具体的なアクションの設定
事業の踊り場から抜け出すためには、「目標の具体化」と「プロセスの可視化」が必要です。
そして、プロセスを前に進めるために必要な「具体的なアクション」が必要になります。
目標は自動的に達成されるわけではなく、アクションの結果、達成されるものだからです。
多くの場合、やっていることをより良くしようという考え方で仕事をしがちです。
ですが、そもそもそのアクション自体が目標達成に対してズレていることがあります。
半年以内の集客をしたいのにSEO対策にリソースを割いているとか、誰も知らない商品なのにwebサイトだけは立派に作るとか。
webでもっと売りたいと思っているのに、web活用にリソースを割いていない企業もよくいます。
目標を達成するためのプロセスを、前に進めるために必要なアクションだけに集中して取り組むことで、限られたリソースを最大化することができます。
それができていない企業は、事業の踊り場から抜け出せません。
具体的なアクションの決め方についてお伝えします。
まずは、プロセスを前に進めるために必要なアウトプットを書き出してください。
そのアウトプットは、誰かが次のアクションを起こすための理由となります。
例えば、ゆで卵を手に入れるという目標で考えてみましょう。
目標:ゆで卵を手に入れる
プロセス:卵を沸騰した水に入れて茹でる
このプロセスを前に進めるためのアクションとして、
①卵を手に入れる
②鍋と水を手に入れる
③水を沸騰させるための火力を手に入れる
④茹でる
が必要になります。
どれか1つでもなければ、目標は達成できません。
このように、目標を達成するためのプロセスを前に進めるために必要なアクションがあれば、不要なことにリソースを使うことがなくなります。
ですが多くの企業が、卵の形を気にしたり、高機能な鍋を手に入れたり、天然水を使ったり、業務用コンロを導入したりしています。
茹で卵を作るだけなのに、必要以上のリソースを余計なところにかけてしまっている状況です。
その結果、事業の成長のためのリソース活用ができず、事業が踊り場から抜け出せず、事業を成長軌道に乗せることができなくなっています。
なので、今やっているアクションが目標を達成するためのプロセスを前に進めるために必須なものになっているかを、一度見直してみてください。
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