知り合いが起業をすることになり、投資家に向けて提案する機会を得たので、事業計画のチェックをしてほしいという依頼を受けました。
業態はBARで、eスポーツをコンセプトに、本格的なゲームができるBARです。
営業時間は0時〜7時。
なんで?と思いました。
稼働時間が少なすぎる。
深夜営業だけだと空気に対して家賃を払うことになります。
深ぼって話を聞くと、どうやら夜帯は別の人が飲食店をするハイブリット経営を予定していました。
それならありです。
店舗ビジネスは人件費と同様に家賃にお金がかかります。
開店してない時間はただお金を垂れ流している状態になるので、できるだけお店を開けておいた方が収益効率を高められます。
その分人件費がかかるので、客単価の調整などは必要ですが。
そして昼間にやるビジネスが想定されていなかったので、eスポーツカフェにしてそこでパーソナルゲームジムをやることを提案しました。
そうすれば、さらに店舗の空き時間を減らすことができるし、別の客層を取り込む子ができるので、1つの店舗で3つのビジネスを展開することができます。
それによって、家賃や光熱費などの固定費を3分割することができて、1つの事業あたりの収益性を高められます。
本人はeスポーツBARをやることしか頭にありませんでした。
起業家が陥りがちな「自分のやりたいことをやる」に意識を集中させてしまう状況です。
ビジネスは投資回収です。
リソースの有効活用を大前提に考えなければいけません。
金銭的なものだけではなく、時間や労働力などもリソースです。
全てのリソースがかけた以上のリターンとして返ってくるように設計し、行動しなければいけません。
今やっていることがどんなリターンとして返ってくるのかを明確に答えられなければ、その行動は投資ではありません。
限りあるリソースを有効活用することが、ビジネスを成長させるために必要です。
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