組織を強くする方法

成長している会社には強い組織があります。

多くの人が関わり1つの目標に向かって仕事を分担することで、より大きな力を生み出すのが組織です。

会社が大きくなればなるほど、組織の重要性が増すので、経営者の仕事は組織を作ることになっていきます。

経営者の方針によって組織に色がつきます。組織のあり方が会社の成長に直結するので、どんな組織にするのかが経営者の腕の見せ所となります。

強い組織を作ることを考えた時、多くの経営者が「優秀な人材」の採用を重視します。

優秀の定義は様々ですが、競合での実績、大手企業での実績、資格やスキルなどで判断をすることが多いです。

既に社内に優秀なメンバーがたくさんいて、そういう人が1人増えたとしてもバランスが崩れない状況ならいいのですが、そうではない中小企業がこの「優秀な人材」を採用してしまった場合、残念な結果になりがちです。。

中小企業の多くが、社員の属人力で仕事をしており、過去のやり方の踏襲の上に成り立つ仕事の進め方をしています。

なので、成果を出す仕組みが作れていなかったり、業務の型化ができていなかったりと、優秀な人材のパフォーマンスを発揮できない組織環境になっています。

その環境に放り込まれた優秀な人材は、「他のメンバーのレベルが低い」「仕事の質が低い」「必要な情報が整理されていない」「予算が少ない」などと、自分が成果を出せない理由を組織の状態に向けてきます。

結果的に期待したような成果を出せずに、数ヶ月で退職していきます。採用のためにかかった数百万円を一瞬でドブに捨てた状況です。

たまに、必要な仕組みや業務の型化に取り組んで、組織をあるべき状態へと導いてくれる「真に優秀な人材」もいますが、これは宝くじに当たるような確率なのでなかなか難しいところです。

中小企業の経営者がまずやるべきは、どんな人材でも成果を出せる仕組みを構築することです。

成果を出すためのゴールプロセスが明確で、各プロセスのタスクが具体的なら、どんな人材でも一定の成果を出せます。

その経験の中で個人の特性を磨き、組織への貢献度を高められる人材を育てていくことが、多くの中小企業の経営者が取り組むべきことです。

仕組みがないところに人を入れても、組織は強くなりません。

組織の一員として、他のメンバーよりも目立つ成果を出せる人材が、次の仕組みを作り、組織を牽引していける「本来の優秀な人材」だということを覚えておいてください。

ーマーケティングは一日にして成らずー

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