目指したい組織像

「社長の右腕 役員候補の事業部長募集」というwantedlyの求人広告にFacebookで遭遇しました。応募者側からすると一見、良い求人案件のように感じると思います。多くの応募者は次のキャリアを求めていて、より自分が活躍できるステージを探しているからです。

社長の右腕、かっこいいやん。役員候補、会社経営に関われるし、報酬もたくさんもらえそう。事業を自分がコントロールできる立場で働けるならやってみたい!部下のマネジメントによって自分自身の成長機会にできそう!なんてことを感じるんだと思います。

でもこの募集を見て、とても違和感を感じました。なぜなら、会社を経営していく上で、「社長の右腕」「役員候補」「事業部長」というのはとても重要な役割だからです。それをwantedlyという掲載モデルの採用サイトで、公に募集しているのってどうなんだ?と思いました。

この役割を募集しているということは逆を言えば、「社長の右腕がいない」「役員候補がいない」「事業部長がいない」ということです。事業をやっていてそのトップがいない状況って相当やばいんじゃないかと思ってしまいますよね笑。

社内はかなり混沌としていることが伺えます。おそらく社長の右腕として役員候補だった事業部長が辞めてしまったのか辞めることが決まったので、後釜を募集しているのだとは思いますが、募集の仕方を誤っているなと思います。

ポジションだけで募集しても、そのポジションに興味がある人間しか集まりません。小さな会社の場合はより、将来への期待値や現在の事業への共感を持てる人材を集めなければ機能しないと思います。ポジション以外の魅力がないと自分たちで言っているようなもんだなー、と心配になってしまいました。

これからの組織のカタチ

人に依存しすぎるビジネスモデルだと、キーマンが抜けると一気にぐらつき始めます。なので、小さなうちからできるだけ仕組みで担保するビジネスの作り方をしていった方が良いと、僕は思っています。

売上の最大化を目指すから、頭数で仕事量を増やそうとするのだと思います。でも仕事を外部のパートナー企業と分散させることでも仕事は回せます。

雇用することで発生する場所や人へのコストがなくなるので利益の確保ができます。仕事を分散させることで、得意なことややりたいことに集中できるようになり、時間の確保ができます。

人を雇用することが企業の務めだ、という話もあります。でもそれは、働き方が企業での雇用を主体として考えられているからだと思います。雇用によって生活基盤を持てる人を多く作ることで、消費を促し経済を動かす、それによって社会が充実していく、そういう理由が主だと思います。

でもこれからフリーランスや小規模事業主として働く人達が増えていくことが予測されています。その時、パートナーとしてその方たちに仕事を提供していくことは、雇用して生活基盤を提供していくことと何ら違いは無いと思っています。そこに雇用契約が無いだけです。

物理的な繋がりはなくても、目指すものや働く姿勢などを共有できていれば、状態としては同じだと思っています。市場を寡占するような企業を目指すのであれば、物理的な繋がりも含めた強固な結びつきが必要となるので、契約としての囲い込みも必要になってくると思います。

より細分化された市場に対しての価値提供が進んでいく状況の中、より小さなプロジェクトや小さな組織で、より早くより多く、ビジネスを展開していくことが必要とされています。

テマヒマでは雇用という契約に縛られず、強い結びつきを生み出していく、そんなことに実験的に取り組んでいます。

これからも本質は大事にしつつ、既成の概念にはまらない。そんな感じでやっていければと思っています。

 

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