記念写真の新しいビジネスモデル

  1. コラム

昨日は午前中休みをとってフォトスタジオに行ってきました。

息子(3才)の成長の記録のために1年に一回撮影しにいっています。メインは息子なのですが、数枚家族写真を撮るので、そのために招集されます。

記念写真をと言うと、町の写真屋さんの店内で白や青などの背景の前に静止してパシャッというのを思い浮かべられると思います。

最近では、郊外にある1軒屋などをスタジオにしたフォトスタジオサービスが流行っています。今回は埼玉にある蒲生という駅から徒歩20ー30分かかるような場所でした。朝8時の電車に乗って1時間近くかけて行くという、中々ハードなタスクでした。

自分では引き出せない子どもの表情が付加価値

フォトスタジオにはおしゃれな内装とおしゃれな衣装が用意されています。いろんな撮影スポットが有り、まるでモデルさんが写真集を撮るような雰囲気の中で、子どもの自然な表情をカメラにおさめてくれるという内容です。

非日常な空間で撮影された写真は、普段では撮れないような仕上がりになります。撮影終了後、数十枚のベストショットを音楽に乗せて上映してくれるのですが、これがまたいい感じのスライドになっているので、いつも感動させられます。

この演出があり、お会計の流れなので、喜んで3万円の撮影料を支払ってしまいます。

子どもの良い表情を作り出すために、カメラマンとセットで子どもを賑やかす役割の人がいます。
大人の都合では子どもは動いてくれないので、この賑やかし役の人の子どもの良い表情を引き出すテクニックはなかなかのものです。

去年は服を着替えるのも嫌、カメラの前に行くのも嫌、と手こずった息子も、今年は撮影を楽しんでいたようです。

僕は撮影にほぼ興味が無いので、端の方でパソコンをいじったりしてしまっているわけですが、今回この賑やかし役の人がおもしろく、僕もそこまで退屈せずにいられました。

コモディティ化している商品・サービスを再考する

スタジオ毎に内装が違うので、不便な場所でも顧客が自ら遠方に出向いてくれる仕組みになっています。そこがリピートしたくなるサービスとして秀逸だなと思います。

このフォトスタジオサービスは、記念写真という昔からあるサービスに写真集のような写真が取れる空間という「非日常」を加えることで、サービスの質を大きく変えた好例だと思います。

カメラは消費者の手の中に入り、性能もデジタルカメラ並みになったことで、誰でもそれなりの写真が取れるようになりました。加工アプリなども登場して、いい感じの仕上がりに簡単にできるようになっています。

カメラ屋さんで撮影してもらう必要なく、いつでもどこでも誰でもきれいな写真が撮れます。

でも、ある商品やサービスが一般化した時、より良いものを求める人たちが現れます。付加価値に共感してくれる人たちに向けたサービスをすることで、そこに新たな需要を作っていくことができます。


当たり前になっている商品やサービスの利用者が求めるさらなる利便性が何かを捉えて、それにドンピシャで提供できるモノやコトを作っていくことが、新しい事業を作っていくための近道のような気がします。

p.s.
こういう環境での撮影の応じてくれるのは小学生くらいまでだと思うので、ライフタイムは5年〜10年くらいですかね。少子化社会なので、需要の母数がどんどん小さくなっていくことを考えると、将来的には厳しい事業になっていきそうです。

その時は高齢者向けの付加価値を提供していくのかな、とぼんやり考えてしまいました。

 

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平岡 大輔

プロモーション領域の端から端までを熟知しているバランス型マーケター。
総合広告会社でTVCM中心にマスメディアのプランニングに従事。
web系ベンチャー企業でクリエイティブ事業部の責任者として多数のwebサイト開発に取り組みながら、EC企業のマーケティングコンサルタントとしても活躍。D2C企業の経営に参画し、年間5億円の広告費を使いながら理論と実践のPDCAを回している。マーケティングのプランニングからディレクションまでを得意領域としており、チームビルディング・チームマネジメントにも精通。

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