政府によるターゲティング広告の規制はチャンス

  1. コラム

政府がターゲティング広告の規制に乗り出すような話が出ています。

プラットフォーマー側が不当に利益を得ているのではないかということへの指摘と合わせて、消費者の不快に繋がっているターゲティング広告へのテコ入れにも動こうとしているようです。

不快の原因

消費者へのアンケートの結果も踏まえての規制なのだと思いますが、なんのデータによってターゲティングされているのかをユーザー側は把握してないですし、そもそも認識できないと思います。不快だと感じさせてしまっているのは、ターゲティングされていることよりも、そこで見せられている広告の表現だと思うので、テコ入れの対象がずれてるような気はしてます。

もし強制的に目に入ることが不快だとするなら、世の中の広告全てが不快の対象です。駅や電車なんてポスターだらけです。でもそれらは無いものとして視界からスルーされているので、そこにあったとしても風景として感じられ、そこまで不快にはなりません。

ネットの広告も同じです。えぐい表現のもの以外は基本的にスルーされてます。なので、不快の対象にはなっていません。なんども見せつけられる不快な表現や、アプリなどで差し込まれる自分の行動を邪魔する広告に対して、不快だと感じているのだと思います。(アプリの場合は課金すれば解消される話ですが)

なので、憎むべきはターゲティングではなく、ひどい広告表現だと思っています。

僕のYouTubeには、エロ本のような広告動画ばかり流れてきます。(積極的に見てしまうからどんどん流してくるのだと思いますがw)

規制後の世界

アドネットワークを介して配信される広告の場合、基本的には非表示をさせることができます。不快だと思ったものはバンバン非表示にすればいいと思います。何度も何度も見せられて不快だと感じる広告は、一度その商品に対してなんらかのアクションをしたから追いかけられているので、不要であれば非表示にしてしまうことで収まっていくと思います。

今後は、サードパーティクッキーと呼ばれる配信者側が利用していたデータを活用できなくなっていきます。今までやってきた見込み客を特定し、意図的に広告でメッセージを刷り込むことで興味付けすることができなくなっていきます。

その時に広告の成否を分けるのが、配信の仕方よりもクリエイティブの力です。出会い頭でグッと惹きつけるクリエイティブが必要になります。そうなればより、クリエイティブやコンテンツを作れる企業がより価値のある企業になっていきます。

そういう世界はウェルカムなので、早く訪れてほしいなと思います。

p.s.
逆に、しょっぱなでより高いレスポンスを取るためのエグい表現が増えていきそうな気はしますねw

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平岡 大輔

プロモーション領域の端から端までを熟知しているバランス型マーケター。
総合広告会社でTVCM中心にマスメディアのプランニングに従事。
web系ベンチャー企業でクリエイティブ事業部の責任者として多数のwebサイト開発に取り組みながら、EC企業のマーケティングコンサルタントとしても活躍。D2C企業の経営に参画し、年間5億円の広告費を使いながら理論と実践のPDCAを回している。マーケティングのプランニングからディレクションまでを得意領域としており、チームビルディング・チームマネジメントにも精通。

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