目の前にある需要だけにアプローチをしていては、ビジネスは拡大できません。
なぜなら、多くの人が自分に必要な商品が何かを知らないからです。
そこで需要を生むためのアプローチが必要になります。
需要を生むためのアプローチで重要になる考え方が、「知る」「好きになる」「ファンになる」です。
特に、顧客が生きていく上であってもなくても良い商品の場合は、このアプローチが重要になります。
需要がないので、商品の機能を伝えても、必要だと感じてもらえません。
そこで、商品やその売り手を応援したいという気持ちから、需要を生むという方法を取ります。
商品や売り手が作りたい世界の実現を後押しするために、商品を買うという行為を取ってもらうという方法です。
アイドルなどのエンタメビジネスで考えれば、イメージしやすいと思います。
歌や踊りを求めているのではなく、演者のことを好きになり、その人の活躍を応援したいという思いから、ライブやグッズという商品を買っています。
人は応援したいという気持ちを体現するために、商品を買うことがあります。
応援したいという気持ちから、商品にも興味を持ってくれるので、最初から売るのではなく、商品や売り手自身に興味を持ってもらい、商品を買う理由を作ることが大切になります。
そのためのアプローチが「知る」「好きになる」「ファンになる」です。
ファンになってくれた人は応援してくれます。
なので、応援してくれる人を作るために、好きになってもらう必要があり、好きになってもらうために、知ってもらう必要があるという考え方になります。
人は自分にないものを持っている人、自分が目指せない理想を追い求めている人を応援したいと感じます。
応援することで、自分もその理想の一部に加担できていると感じる時、幸せを感じるからです。
人は自分のよく知る人に好意を持つようになります。
相手のことを知れば知るほど、相手に共感する部分が見つかり、共感する部分が多ければ多いほど好意を抱きます。
なぜなら、人が最も好きなのは自分自身だからです。
なので、自分との共通点があればあるほど、相手への興味も高まります。
その共通点を増やすために、たくさんの情報を提供して、よく知ってもらうことが大切になります。
人は接点が多い人のことを知るようになります。
当たり前ですが、接点がない人のことは知れないので。
ファンづくりのためにメールやSNSを活用して繋がりを作りましょう、という話は巷に溢れていますが、それを使って何をすれば良いのかはあまり語られていません。
需要を生み出すマーケティングでやるべき具体的なアクションは、
①知ってもらうための接点をたくさん作る
②見込み客との共通点をたくさん作るためのコンテンツを提供する
③見込み客との共通の目的となる理想を追い求めるための活動をしていく
この3STEPです。
これが分かれば、見込み客や顧客に対してどんなアプローチをすれば良いのかがわかり、需要を生むマーケティングを実現させることができます。
目の前の需要に売るのはセールスの得意とするところです。
我々マーケターは、需要を生み出し、市場を作ることが役割だということを覚えておいてください。
ーマーケティングは一日にして成らずー
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