仏壇販売のはせがわさんが発売した「推しに祈りを捧げる推し壇」が反響を呼んでます。
アイドルやアニメキャラなどのアクリルスタンドやフィギュアを祀れて、LEDライトで照らせます。
ネタのような商品ですが、Xでバズり予想を超える売れ行きになっているそうです。
価格は1万円と飾り棚としては安くない価格ですが、推し活にお金を惜しまない層が買っています。
この「推し壇」を開発したのは入社3年目の方だそうです。
この方自身もオタクで「Z世代にとっての尊い方=推し」を社内にアピールして、開発に至りました。
オタクの熱量は半端ないです。
この方は元々、神棚に推しグッズを飾っていたそうです。
それを商品化した経緯なのですが、まさに「誰かがやっていることは他の誰かもやっていること、やりたいこと」を体現した商品です。
しかも、他の新商品が1ヶ月程度で作られる中、「推し壇」は開発まで8ヶ月かかったそうです。推しのこだわりが感じられます。
そして、この企画を通した経営陣のセンスもあっぱれです。
多くの企業で、若い社員のアイデアが潰されています。
何か新しいことをやろうとしている企業は多いですが、今までの判断基準でしか物事を見れないので、新しいことがなかなか生み出せていません。
もし今までの判断基準が正しいのであれば、すでに新しいことをバンバン生み出せているはずです。
今の状況を変えたいのであれば、今までとは違う判断をしなければいけません。
もちろん事業として成功するかどうかの判断は必要ですが、経営陣が顧客対象でない商品の場合、その顧客対象である発案者の意見を信じる勇気が必要です。
それをどう事業として展開するか、そこが経験による判断のしどころです。
決して、アイデアを潰してはいけません。
Z世代に頼れる企業がこの先伸びる事業を作れる企業です。
「同じことを繰り返しながら違う結果を望むこと,それを狂気という」
ーマーケティングは一日にして成らずー
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